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ブログ 47の心得 4ページ目

心得30 コンブやワカメを食べ過ぎるとガンになる? ~その②閉経後はコンブやワカメの食べ過ぎに注意?~

今回は「閉経後はコンブやワカメの食べ過ぎに注意?」というテーマです。







コンブやワカメなどの海藻類は、身体に必要なミネラルが豊富
あるため、よく食べられています。


しかし、国立ガンセンターは2012年に「海藻に含まれるヨウ素は
生命維持に欠かせないミネラルだが、摂りすぎると甲状腺ガン発生
の原因となる可能性がある」
と発表しています。

同調査は9府県の40~69歳の女性約50000人を1990年代から
約14年間に渡り、追跡しました。

14年間に134人が甲状腺ガンになり、うち乳頭ガンが113人。
「海藻をほぼ毎日食べる」群が乳頭ガンになるリスクは、
「週2日以下」群と比べると3.81倍となり、
「海藻を週3~4日食べる」群も、2日以下のグループの
約2倍の女性が乳頭ガンになっていました。



閉経前の女性ではリスクの差はありませんでしたが、日本人の
食生活にはもともとヨウ素が豊富なので「過剰」には十分に
気を付ける必要がありそうです。











<参考文献>
近藤誠(2012) 医者に殺されない47の心得 アスコム

心得30 コンブやワカメを食べ過ぎるとガンになる? ~その①野菜は本当に身体にいいのか?~

今回は「野菜は本当に身体にいいのか?」というテーマです。






野菜に含まれるビタミンやミネラルは、生きていく上で絶対に
必要な栄養素
です。
しかし、これらの栄養素は身体の中で作ることができません。
そのため、体外から摂らなければならないのです。


近年、あたかも「ビタミン・ミネラルを何かで補わなければ」
と思ってしまうような警告が世の中に溢れています。

しかし、結論から言ってしまうとバランスよく食事を摂っている
人は、ビタミンもミネラルも足りています。

逆に、健康のためにと思って付け足すのはむしろ「有害」となります。

というのも、ビタミンやミネラルは摂りすぎると中毒症状が出たり、
ガンや心臓病のリスクが高まり、早死にの原因になることがあるからです。





1990年代にフィンランドで大規模な栄養介入試験が行われ、そこには
衝撃的な報告がありました。(フィンランドショック)

男性喫煙者29000人を合成ベータカロテンを与える群とプラセボ(偽薬)群
に分けて、5~8年間に肺ガンになる人を追跡しました。
その結果は予想を完全に覆すものでした。

ベータカロテン群はプラセボ群より、肺ガンの発生率が18%増加し、
肺ガンと心臓病による死も増え、飲まない群より総死亡率が8%高くなりました。
そんな結果を受け、「これを続けたら肺ガン患者を人為的に生むことになる」
と途中で試験が打ち切られています。


一方で、米国ガン研究財団と世界ガン研究基金が各国の500に及ぶ研究論文を
基にまとめた「ガン予防と食生活等の関連」では、野菜や果物をよく食べる
人は肺ガンリスクが減る、と報告されています。


しかし、アメリカのMDアンダーソンガンセンターによる初期乳ガンの治療
をした女性たちの10年がかりの信頼性の高い追跡調査では「野菜、果物、
食物繊維が豊富で極端に脂質の低い食事は、女性の乳ガン再発のリスクを
減らさない。国が推奨する量の野菜を食べている一般グループと比較して、
生存期間も同じ。」という結果が出ました。








<参考文献>
近藤誠(2012) 医者に殺されない47の心得 アスコム


心得29 ビールは1日にロング缶2本までなら「百薬の長」 ~その②アルコールを「百薬の長」にする飲み方~

今回は「アルコールを百薬の長にする飲み方」というテーマです。






千葉大学医学部では2000年、脳ドッグを受診した健康な
男女1432人(30~69歳)を対象に「飲酒と脳萎縮の関係」
を調査しました。


下記の4グループに分けてMRI(核磁気共鳴画像法)で調べました。
①飲酒しない
②付き合い程度の飲酒
③日本酒換算で1日2合未満の飲酒
④毎日2合以上の飲酒


そして、前頭葉とクモ膜の隙間を次の基準でチェック。

2ミリ以下:脳萎縮なし。
3~5ミリ:軽度脳萎縮。
6~8ミリ:中等度脳萎縮。
9ミリ以上:高度脳萎縮。


すると脳に萎縮があった人は、①②③は24.6%で同率、
④の大酒飲みグループだけが38.2%と明らかに高く、
しかも「中等度以上」の萎縮が目立ちました。

年代別の分析を行って「大酒を飲み続けると、健康な人でも
脳萎縮が実年齢より10年も早く進行する」
ことがわかりました。



[1日のお酒の量の目安]
ビール:ロング缶で1~2本
日本酒:1~2合
ワイン:グラス2~3杯
焼酎:お湯割りで2~3杯


このぐらいの目安で飲むと、ストレス解消効果も含めて
「酒は百薬の長」のことわざ通りに働いてくれるでしょう。







<参考文献>
近藤誠(2012) 医者に殺されない47の心得 アスコム


心得29 ビールは1日にロング缶2本までなら「百薬の長」 ~その①「発ガンバケツ」がいっぱいになると、ガンになる~

今回は「発ガンバケツがいっぱいになると、ガンになる」
というテーマです。






身体をこわすと、医者からは「禁酒・禁煙」と申し渡されます。


まず、タバコはおすすめできません。

近藤氏は「発ガンバケツ」という考え方をもっています。
この考え方は、各々それぞれの容量のバケツを身体に抱え、
そこに発ガンの原因が溜まり、それが溢れるとガンになる

いうものです。

タバコは放射線、農薬などと並んで、明らかにガンを促すもので、
中高年になって、しつこい咳やタン、呼吸困難に悩まされるCOPD
(慢性閉塞性肺疾患)の患者も9割は喫煙経験者です。



一方、お酒は飲みすぎなければ寿命を延ばせるかもしれません。

「酒飲みは高血圧」というイメージがありますが、実はお酒を
飲むと血管が拡張して、血圧は一時的に下がります。
ストレスで怒っているときにお酒を飲むと、気が楽になったり、
緊張がほぐれたりするのも血管拡張効果と考えられます。

米国ガン学会は「虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞など)の危険度は
飲酒量に関わらず、飲まない人よりも飲む人の方が低く抑えられる」

と発表しています。


但し、飲みすぎは厳禁です。
過度の飲酒は肝臓だけでなく、脳へのダメージも大きいからです。

人間の脳は年をとると少しずつ縮んで、最大15%ほど萎縮して
前頭葉とクモ膜の間に1センチ前後の隙間ができます。

脳が萎縮すると脳の細胞が減るので、物忘れが多くなり、アルツハイマー病
などの認知症、記憶障害、うつ病に繋がることもあります。







<参考文献>
近藤誠(2012) 医者に殺されない47の心得 アスコム

心得28 ピンピン100歳への身体作りは「毎日卵と牛乳」から。 ~卵と牛乳は完璧な天然サプリ~

今回は「卵と牛乳は完璧な天然サプリ」というテーマです。






私たち人類は大昔から鳥の卵を食べ、山羊や牛の乳を飲んで
貴重な栄養源にしてきました。


実際に卵や牛乳は20種類以上のアミノ酸を含む、滋養豊富な食品
であり、簡単においしく食べることができます。

牛乳を飲むとお腹がゴロゴロしたり下痢をしてしまう「乳糖不耐性」
の人は、発酵食品であるヨーグルトやチーズなどを食べてみて下さい。




◎卵はとりわけ半熟状態で消化がとても良く、離乳食や病人食にも最適
 であり、ビタミンC以外の主要な栄養素を全て含み、必須アミノ酸の
 組成も十分です。
 卵黄には脳・神経組織を作るために不可欠なレシチンも豊富です。

◎牛乳も重要な栄養素をバランスよく含み、必須アミノ酸の組成も理想的
 であり、カルシウムの含有量は全食品のトップクラスです。



人間の身体の20%はタンパク質で、それを形成するアミノ酸は20種類。
そのうち、体内で合成することができない9種類が「必須アミノ酸」で、
1種類でも欠けると骨や血液、筋肉などの合成ができなくなって、栄養
障害につながるおそれがあります。



人気のアミノ酸サプリは、20種類のアミノ酸を1つ1つ工業的に作って
配合したものであり、便利なものではあると思います。

しかし、卵と牛乳を毎日食べて飲んでいれば十分摂取できるので、
そうした意味ではこれほど完璧な天然サプリはないでしょう。




100歳になっても自立して「服を着る」・「トイレに行く」など、
身の回りのことを自分でできる人に共通する食生活の特徴として、
「タンパク質をしっかり摂っている」ということが挙げられます。








<参考文献>
近藤誠(2012) 医者に殺されない47の心得 アスコム

心得27 体重、コレステロールを「減らさない」健康法を選ぶ。 ~急に痩せるとガンが増殖する?~

今回は「急に痩せるとガンが増殖する?」というテーマです。






世の中には様々な「食事療法」というものが存在し、
それらを行うことで、身体に色々な効果が現れたりします。

しかし、食事療法というものは大抵「摂取カロリーを減らす」・
「肉を食べない」・「玄米と野菜しか食べない」など、ないない
尽くしの方法で一気に痩せてしまうことが問題です。


食事療法の決まりをきっちり守り、体重が一気に落ちることで、
身体の抵抗力が低下してしまいます。

その低下に伴い、ガン細胞が信じられない増殖の仕方をして、
亡くなってしまうということもあるのです。




近藤氏の記憶に残るケースとして、乳ガンと胃ガンの患者さん
の悲劇があります。

2人とも転移があってガン放置を選択したのですが、食事療法に
邁進して、急激に痩せてしまい、あっという間に亡くなられました。

科学的に因果関係を証明することは難しいとしても、それまで
おとなしかったガンが急に共に通常ありえない速さで成長したので、
食事療法が何かしらの影響を与えたのだろうと推測されます。




急に痩せると血中の脂質であるコレステロールも減ります。
コレステロールは細胞膜を作り、各種ホルモンの元になる
命の維持に欠かせない成分
です。
そんなコレステロールが減ると、ガンだけではなく脳出血、
感染症、うつ病などによる死亡が増える一因になります。



ガンで言うとその成長スピードには、まずガン細胞自身の
強さが関係します。
もう1つ、宿主(患者)の身体の抵抗力、つまり正常組織の
丈夫さも大きく関係します。

コレステロールが減ると細胞膜が脆くなり、正常細胞の
集合体である正常組織も弱くなって、ガン細胞の増大・
侵入を許してしまうわけです。



また、食事療法は栄養のバランスが崩れやすい点や、
「食べたいものが食べられない」・「食欲が満たされない」・
「食べてはいけないのに食べてしまった」とストレスや罪悪感
に悩まされる点など身体にとって大きな負担になるおそれも
あります。







<参考文献>
近藤誠(2012) 医者に殺されない47の心得 アスコム

心得26 よくある医療被害ケーススタディ ~ケース④~

[ケース④]手術後、MRSAに院内感染して症状が悪化し、歩けなくなった。


Q:50代の母が関節リウマチで手術を受けた後、
  耐性菌MRSAに感染して、症状が悪化しました。
  入院前は歩けたのに、今は下半身が全く動きません。 
  病院でこうなったのに、退院を再三せまられて納得できません。


A:MRSAは「メチシリン耐性黄色ブドウ球菌」の略で、
  ペニシリンなどの抗生物質が効かない病原菌です。
 
  抗生物質の濫用がたたって発生した細菌で、世界中で問題に
  なっていますが、日本ではこの細菌が住みついていない病院
  はないはずです。
  
  病気で体力の落ちた人や、手術を受けた人にとりつくと、
  抗生物質が効かないために病状が悪化しやすいのです。
  
  手術したあと歩けなくなったということは、股関節か膝関節
  の手術を受けられたのでしょう。
  関節は細菌感染に大変弱く、手術は無菌下で行われる必要があります。
  しかし、現実には不潔な手術室で手術しているところが多い。
  
  この患者さんに原因があって感染したわけではないので、
  病院が面倒を見る責任があります。
  そのため、病院が退院を迫るのはおかしな話であり、
  退院する必要はありません。




  

<参考文献>
近藤誠(2012) 医者に殺されない47の心得 アスコム

心得26 よくある医療被害ケーススタディ ~ケース③~

[ケース③]喉が腫れて、看護師に座薬(鎮痛剤)を挿入されたら、植物状態に。


Q:糖尿病の60代の夫が、喉が腫れたので受診。
  急性喉頭炎で入院と言われ、看護師に鎮痛剤の座薬を挿入された途端、
  夫は痙攣を起こして呼吸が止まり、緊急の手当てもなく、植物状態に 
  なりました。
  担当医は説明もできず、耳鼻科院長には「力不足でした」
  と頭を下げられたのですが、とても納得できずに係争中です。


A:植物状態とは意識を失い、呼びかけにも答えることができず
  「永遠に眠り続けている」状態です。
  
  心臓が止まるなどして、脳へ行く血液(ひいては酸素)が足りなくなると
  脳は数分で取り返しのつかないダメージを被ります。
  
  すぐに人工呼吸や心臓マッサージなどの救命救急措置がとられれば、
  回復するのですが「緊急の手当てもなく」ということは、医師が
  そばにいなかったのでしょうか。
  
  急性喉頭炎は細菌感染が原因となることもありますが、
  大部分はウイルス感染で起こります。  
  使用された座薬はおそらく、ボルタレンやインテバンなど
  非ステロイド系の消炎解熱鎮痛剤で、風邪をひいて医者に
  かかったとき「熱さまし」として出される薬と同系統のものです。
 
  断定はできませんが、この患者さんの場合、解熱鎮痛剤の副作用で
  急性のショック(血液の循環がストップする状態)が生じたと思われます。
  このように解熱鎮痛剤には、予断を許さない大変危険な側面があります。







<参考文献>
近藤誠(2012) 医者に殺されない47の心得 アスコム

心得26 よくある医療被害ケーススタディ ~ケース②~

[ケース②]ガンを切除したあとに「ガンではなかった」と言われた。


Q:昨年、胸の2センチのしこりを乳ガンの「クラス5(確実に悪性)」
  と診断され、40代の私は乳房全摘手術を受けました。 
  ところが手術後の再検査では「クラス2(悪性ではない)」の判定。
  別の検査では線維腫と診断され、ガンではなかったことが判明。
  病院側もミスを認め、弁護士同士の話し合いに入っています。  


A:線維腫は良性の病変で、乳房切除の必要はありません。  
  このように良性の病変が顕微鏡による病理診断で乳ガンと誤診
  され、片方の乳房を皮一枚残して無残に切り取られてしまう
  ことは少なくありません。 
  
  近藤氏の経験でも、他病院で組織や細胞の検査をして
  「乳ガンです。乳房を切除します。」と言われて相談に来た
  人たちの標本を取り寄せ、病理医に再度診断してもらうと、
  「良性」に変更されることがしょっちゅうあります。
  患者さんたちがそのまま乳房切除を受けていたら、と考える
  と恐ろしくなります。
 
  今は減ったと思いますが、20年前は日本の乳ガン手術の1割以上、
  年間2000人以上が良性なのに乳房が切除されていたと推定されています。








<参考文献>
近藤誠(2012) 医者に殺されない47の心得 アスコム

心得26 よくある医療被害ケーススタディ ~ケース①~

今回から医療被害のケースを4つほど、
Q&Aの形で紹介していきたいと思います。



[ケース①]検診ですすめられた検査を受けて、急性膵炎に。


Q:50代の妻が検診で引っかかり、胆管と膵臓の検査(ERCP)を
  受けたら、急性膵炎になってひどい苦しみようでした。
  受けない方がよかったでしょうか?


A:ERCPの正式名は「内視鏡的逆行性胆道膵管造影」といい、
  十二指腸まで内視鏡を入れて胆道と膵管に造影剤を注入し、
  X線写真を撮る検査です。
  
  膵管に造影剤を入れたとき、何かのきっかけで膵液が漏れて
  周りの組織を溶かしてしまい(膵液は強力な消化酵素を含みます)、
  急性膵炎が発症するわけです。
  

  急性膵炎と聞くと、急性の上気道炎(つまり風邪)程度の症状を
  想像するかもしれませんが、風邪とは桁違いに症状が重いです。
  脂汗を流すほど激烈な腹痛があるので、本人は死ぬかと思うはずです。
  
  
  そして、ERCPで急性膵炎が生じることは決して少なくなく、
  本当に死亡する場合もあるのでおすすめできません。
  








<参考文献>
近藤誠(2012) 医者に殺されない47の心得 アスコム

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