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ブログ 便: 2020年12月

宿便が身体に悪い訳

今回は「宿便が身体に悪い訳」というテーマです。






前回、宿便とは「胃腸の処理能力を超えて、負担をかけ続けた結果として、腸管内に渋滞する排泄内容物の総称」と説明しました。


これだけ聞くだけでも、宿便は身体にとって「悪」であることは伝わります。

今回はその悪の内容について、少し説明していきたいと思います。

宿便は腸管内に渋滞するほど溜まっているため、腸壁を引っ張ってしまいます。
すると腸は伸びて、そこを通っている血管や神経を圧迫し、腸の働きが悪くなります。


また、宿便はウェルシュ菌などの悪玉菌を作り、腸の粘膜に炎症を起こします。
傷つけられた腸は伸びたり垂れ下がったりと変形し、ひどいときには癒着を起こしてしまいます。


癒着により体内の組織や臓器がくっついてしまうことで、その箇所が狭くなったり、捻れたりします。

そのため、食べ物の通りが悪くなり、食べかすが引っ掛かることでそれがまた宿便として残ることになるという悪循環で蓄積されていきます。





ただし、宿便は何年も腸に留まっているわけではなく、腸内細菌により分解されます。

しかし、これが問題なのです。

分解されて無くなると言っても、ただ無くなるのではなく、腐敗したものが体内に取り込まれてなくなるのです。
その際、腐敗の過程で発生した毒素なども吸収されます。


そのため、こうした人の血液を顕微鏡で観察すると、細菌が泳いでいたり、カビが浮遊したりしていることもあります。

そんな血液を使って筋肉や内臓を動かしていれば当然、頭痛や眩暈など様々な不調が起き、病気になっても不思議ではないのです。



宿便とは?

今回は「宿便とは?」というテーマです。






「宿便」、よく耳にする言葉ですが、一体どのようなものなのでしょうか?



医学博士の甲田光雄氏によると、宿便とは「胃腸の処理能力を超えて、負担をかけ続けた結果として、腸管内に渋滞する排泄内容物の総称」と考えられています。


腸管には多くの腸内細菌が棲息しており、便を分解しています。
そして、腸壁は3日に1回生まれ変わるため、便が何年もこびりついていることはないと考えられます。

そのため、一般的に言われているようなコールタールのような古い便ではありません。




宿便をもう少し簡単にイメージするために、「18時間の食休み」の話を思い出して下さい。

前の食事が終わってから、18時間経たないうちに次の食事がはいってくると、身体は「排泄」を疎かにして「消化」に全力をあげてしまいます。

すると、本来なら排泄されるべきものが腸内に残ります。
このサイクルが繰り返し行なわれていると、常に腸内に排泄しきれない内容物が停滞しています。


これが「宿便」なのです。








{関連記事はこちら}
[食後18時間は何も食べないことが基本]

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