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ブログ 医者が患者に教えない病気の真実: 2023年12月
メラトニンで熟睡、アンチエイジング
日本人の平均睡眠時間は、約7時間と言われています。
アンチエイジング的には睡眠は7時間がベストで、それより長くても短くても、生存期間が短くなるという報告があります。
ただ、残念なことに加齢に伴い、睡眠の質が低下していくことがわかっています。
脳の松果体というところから、メラトニンというホルモンが出て、これが睡眠のリズムを調整してくれますが、年齢とともにメラトニンが出なくなってきます。
特に70歳以上になると、その分泌はピーク時の10%ほどになってしまうことが明らかになっています。
このメラトニンは、睡眠のリズムを整える以外に、ビタミンEの数倍の抗酸化力(身体をサビから守る力)を持っており、活性酸素を直接消去する効果があるのです。
これは、睡眠の質を向上させ、アンチエイジングの大きな切り札の1つです。
睡眠薬と呼ばれるものは、睡眠中の脳波を変化させてしまったり、依存症が出てしまったりします。
それに対し、メラトニンで得られるのは強制的な睡眠ではなく、自然な眠りなので心地よく満足できる眠りです。
メラトニンが含まれている食品の1つに牛乳があります。寝る前に飲むと良いでしょう。
また、睡眠のリズムを作るには朝起きたら、まず太陽の光を網膜に当てることが重要です。
太陽の光が網膜に当たってから、15時間後にメラトニンが出るようにセットされ、その後1〜2時間で眠気が現れるようになります。
<参考文献>
医者が患者に教えない病気の真実
(幻冬舎・2013)
著者:江田証
(きばこ酵素風呂) 2023年12月18日 11:02
フランス人は高カロリー食でも、心筋梗塞が少ないのはなぜ?
今回は「フランス人は高カロリー食でも、心筋梗塞が少ないのはなぜ?」というテーマです。
突然ですが、「フレンチ・パラドックス」という言葉をご存知ですか?
フランス人はフランス料理のような高カロリーで、高コレステロールのものを食べているのに、心筋梗塞になる人が少ないのです。
それは、フランス人がレスベラトロールを含んだ赤ワインをたくさん飲むからではないかと言われているのです。
※レスベラトロール:抗酸化作用で注目されているポリフェノールの一種
世間で悪者扱いされているコレステロールですが、一方でコレステロールの極端な下げ過ぎは身体に良くないことがわかっています。
では、なぜ下げ過ぎが良くないのでしょうか?
コレステロールを下げる薬は、コレステロールが作られるのをブロックします。
しかし、それと同時に身体のエネルギーを燃焼させるコエンザイムQ10の生成を抑えてしまうのです。
ただでさえ、加齢とともにコエンザイムQ10は不足していきます。
特に心臓において下がっていき、心臓の収縮力を抑えてしまうのです。
コレステロールの下げ過ぎが良くないのは、こうした理由です。
コレステロールを下げることは、狭心症や心筋梗塞、脳梗塞の予防や再発防止に重要ですが、下げ過ぎるとエネルギー不足となるので要注意です。
<参考文献>
医者が患者に教えない病気の真実
(幻冬舎・2013)
著者:江田証
(きばこ酵素風呂) 2023年12月11日 18:47
テロメアは寿命の切符 〜命の切符を長くする方法〜
今回は「テロメアは命の切符」というテーマです。
「細胞分裂の切符」である、テロメアの話です。
テロメアとは、ギリシャ語で『末端(end)』を意味します。
テロメアは、ヒトの染色体の先端の部分であり、染色体を保護する役目を持っています。
細胞は分裂するたびに、このテロメアの長さが短くなってしまい、″テロメア切れ″になるとそれ以上分裂できなくなり、死んでしまいます。
これは医学誌「The Lancet」に2003年に掲載されたデータで、有名な論文です。
それによると、テロメアが長いほど寿命が長いのです。
命の切符テロメアは何もしなければ、加齢に伴い、短くなってしまうことがわかってきています。
この切符の減少をいかに上手に防ぐことができるかが健康長寿のカギになります。
テロメアの長さは現在、採血で簡単に調べられ、次のような特徴もわかってきています。
<テロメアの特徴>
①テロメアが長い人は見た目が若々しく、顔のシワが少ない。
②鬱状態やストレスが多い人は、テロメアの短縮が強い。
③テロメアが短い人は動脈硬化が強く、心筋梗塞や突然死などの心臓血管イベント(事故)が多い。
④血中ビタミンD3濃度が高い人は、テロメアが長い。
人間は、このテロメアを長くする酵素「テロメレース」を持っているのですが、タバコを吸う人はテロメレースの活性が低いことがわかっています。
逆に運動することで、テロメレースの活性を増加させることができることもわかっています。
つまり、マイルドな運動をしたり、規則正しい生活習慣をして、栄養過多や激しすぎる運動を控え、活性酸素を防ぐなどのライフスタイルの改善によって、テロメアは長くできるのです。
他にも、魚油(EPA)やレスベラトロールもテロメアを長くする作用があります。
レスベラトロールとは、抗酸化作用で注目されるポリフェノールの一種であり、ぶどうの皮の部分や赤ワイン、ピーナッツの薄皮などに含まれています。
また、葉酸が不足すると有害な「ホモシステイン」が増え、テロメアが短くなってしまうことがわかっています。
<参考文献>
医者が患者に教えない病気の真実
(幻冬舎・2013)
著者:江田証
(きばこ酵素風呂) 2023年12月 4日 10:42
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