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食品添加物と上手に付き合う5つのポイント 〜①「裏」の表示をよく見て買う〜

今回は「①裏の表示をよく見て買う」というテーマです。
 
 
スーパーなどで食品を買うとき、どれほどの人が「裏」の表示を見ているでしょうか?
値段と外見、賞味期限を見るぐらいで、簡単にカゴに放り込んではいないでしょうか?
 
食品を買うときには、必ずひっくり返して「裏」を見る習慣をつけてほしいと思います。
 
そして、「台所にないもの=食品添加物」という公式を頭の片隅に置きながら、なるべく「台所にないもの」が少ない食品を買うことです。
台所にないカタカナがぞろぞろ書いてあるようなものは避けましょう。
 
もちろん、「台所にないもの」が全く入っていない食品を探すのはなかなか困難です。
ゼロにするのは無理ですが、「台所にないもの」の数が少ない食品をなるべく選ぶというのなら出来るはずです。

 
例えば、野菜の水煮パック。
原材料表示のところに野菜の名前だけしか書いていないものもあれば、「漂白剤」「pH調整剤」「酸化防止剤」といった添加物を使っているものもあります。
「裏」を見て買うのと見ないで買うのとでは大違いです。
 
「裏」の表示を見比べて、出来るだけ「台所にないもの」が少ない方を選ぶ。
こうすれば、添加物1つ1つの毒性の知識が無くても、おのずと安全性の高い食品を選ぶことが出来るのです。



<参考文献>
食品の裏側 〜みんな大好きな食品添加物〜
(東洋経済新報社・2005)
著者:安倍司

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食品添加物と上手に付き合う5つのポイント 〜②加工度の低いものを選ぶ〜

今回は「加工度の低いものを選ぶ」というテーマです。

 

 

食品を購入するときには、なるべく「加工度」の低いものを選ぶことも大切です。

 

例えば、【ご飯】

全く加工されていない状態が「生米」。

加工度が最も高いのが、スーパーやコンビニで売られている「冷凍ピラフ」や「おにぎり」だとします。

 

お米を買ってきて、自宅の炊飯器で炊けば添加物はゼロです。

これが冷凍ピラフやおにぎりに加工されると、「調味料(アミノ酸等)」や「グリシン」などの添加物が入り込んできてしまうのです。

 

しかし、時間がなくて自分でご飯を炊いていられないというときもあるでしょう。

そんなときでも、冷凍ピラフやおにぎりなどの最終形に安直に頼るのではなく、その途中の段階であるパック入りのご飯にするなど、そうした工夫をしてほしいのです。

 

また、【野菜】も同じことです。

野菜をそのまま買えば添加物は入っていませんが、カット野菜やパックサラダになると、「次亜塩素酸ソーダ」で殺菌されていたりします。

 

もっと加工度の高い「中華どんぶりの素」などはどうか?

こうなると、「化学調味料」や「たんぱく加水分解物」、「増粘多糖類」、「着色料」、「酸味料」など、更に添加物は多くなります。

 

間違えて欲しくないのですが、「加工度の高いものは絶対に使うな」ということではありません。

忙しいときなど、たまには楽をしたくもなります。

その気持ちはわかりますし、たまにはそんなときがあってもいいと思います。

 

しかし、あまり頻繁に使うことはオススメ出来ません。

普段は、なるべくカットしていない野菜を買ってきて手作りを心掛け、どうしてもというときだけ使うというようにしてみてはどうでしょうか?

 

 

手間をとるか、添加物をとるか。

それを心に留めておいて欲しいのです。

加工度が高くなればなるほど、添加物は多くなります。

「光」が強ければ強いほど、「影」も深いのだということをくれぐれも忘れないで下さい。

 




<参考文献>
食品の裏側 〜みんな大好きな食品添加物〜
(東洋経済新報社・2005)
著者:安倍司

食品添加物と上手に付き合う5つのポイント

今回は「食品添加物と上手に付き合う5つのポイント」というテーマです。

 

 

これまで、食品添加物に対する様々な話をお伝えしてきました。

 

では、食品添加物と上手に付き合うために、今私たちができること、するべきことは何なのでしょう?

 

次の5つのポイントを挙げていきます。

 

①「裏」の表示をよく見て買う

②加工度の低いものを選ぶ

③「知って」食べる

④安いものだけに飛びつかない

⑤「素朴な疑問」を持つこと

 

これらのポイントについての内容は、次回から書いていきます。




<参考文献>
食品の裏側 〜みんな大好きな食品添加物〜
(東洋経済新報社・2005)
著者:安倍司

食品添加物とは台所にないもの

今回は「食品添加物とは台所にないもの」というテーマです。
 
 
食品添加物とは何か?
科学者であれば、「食品の製造の過程において、または加工もしくは保存の目的で、食品に添加、混和、浸潤その他の方法によって使用するものをいい、その役割は…」などと説明を始めるところかもしれません。
 
しかし、そんな複雑に考えずに、「食品添加物とは台所にないもの」という極めてシンプルに考えると誰にとってもわかりやすいのではないでしょうか。
 
台所には様々な調味料があります。
まず、「醤油」・「味噌」・「砂糖」・「塩」・「酢」などの基本調味料はあるでしょう。
「化学調味料(グルタミン酸ナトリウム)」はあるかも知れませんが、その他に添加物らしきものを探すと、「重曹」や「ベーキングパウダー」ぐらいのもの。
漬物を漬ける人ならば、たくあんに色を付ける「クチナシ」もあるかもしれません。
 
でも、家庭で漬物を漬けるときに保存料の「ソルビン酸」を使う人はまずいないでしょう。
「安息香酸」も「キサンタンガム」もない。
「コチニール」も「亜硝酸ナトリウム」も「ポリリン酸」もない。
 
つまり、台所にないもの、およそ想像がつかないもの、それが食品添加物なのです。



<参考文献>
食品の裏側 〜みんな大好きな食品添加物〜
(東洋経済新報社・2005)
著者:安倍司

食品添加物は敵か?

今回は「食品添加物は敵か?」というテーマです。

 

 

私たちは、実は遥か昔から「添加物」と付き合っているのです。

 

例えば、日本が世界に誇る健康食である「豆腐」。

豆腐は大豆を搾った豆乳を「にがり(塩化マグネシウム)」で固めて作りますが、この「にがり」は添加物そのものです。

 

しかし、添加物はダメだからといって「にがり」を使わないのなら、豆腐も食べられずに豆乳を飲むだけになってしまいます。

 

また、日本人には古来より結婚式で来客に「紅白まんじゅう」を配る習慣がありますが、この紅白まんじゅうの赤の方は「食紅」で染められています。

食紅を使いたくないというなら、紅白まんじゅうも食べられなかったわけです。

 

それ以外にも、まんじゅうのふくらし粉として使われる「重曹」も添加物です。

こんにゃくを固めるための「水酸化カルシウム」もそう。

つまり、添加物がダメだというのなら私たちは「まんじゅう」も「こんにゃく」も食べられないのです。

 

 

食品添加物と聞くとデメリットの方がよく思い浮かびますが、メリットもあるのです。

商品の「安さ」・「手軽さ」・「便利さ」といったメリットや、今紹介した豆腐や紅白まんじゅうを食べられるのも、添加物のおかげなのです。

 

そうしたメリットや恩恵については知らん振りをしておいて、「あれが悪い」・「これが危険」・「食べてはいけない」・「買ってはいけない」、そう脅しても何の意味もないのです。

 

添加物を単純に目の敵にして、拒否するのではなく、どう付き合い、どう向かい合うのか。

それこそが大切なのです。




<参考文献>
食品の裏側 〜みんな大好きな食品添加物〜
(東洋経済新報社・2005)
著者:安倍司

「毒性」よりも怖い食品添加物の問題

今回は「毒性よりも怖い食品添加物の問題」というテーマです。

 

 

添加物の問題というと、おそらく多くの人が思い浮かべるのが「毒性」でしょう。

皆さん「添加物は怖い」「身体に毒だ」という認識を持っています。

 

もちろん、添加物の「毒性」はそれはそれで大きな問題ではあります。

以前、厚生労働省ではネズミなどの動物を使って様々な毒性テストを行い、使用量や使用対象の食品を厳しく定めているという話をしました。

 

しかし、そもそもネズミと人間の消化能力は違うはずです。

それでも人体実験ができない以上、動物実験を1つの「目安」にするしかなく、その結果をもとに「これは毒性が少ないからOK」などとやっているのです。

 

また、ABという2つの添加物を同時に摂った場合、あるいは30種類前後の添加物を同時に摂った場合、いったい人間の身体にどんな影響があるのかという「複合摂取」の問題は完全に盲点になっています。

 

現実的に1つの添加物を単品で摂るということはまずないため、複合摂取が当然であるはずなのに、その「毒性」は誰も明らかにしていないのです。

 

つまり、認可されている全ての添加物の安全性が完全に確認されているとは、とてもではありませんが言えないのが食品添加物の世界なのです。

 

 

それにも関わらず、これほど食品添加物が蔓延している世の中では、私たちの食生活から添加物を「ゼロ」にするのは、現実問題として不可能です。

私たちの食生活において、添加物を使って作られる加工食品への依存度が、近年ますます高くなる一方なのは否定できない事実でしょう。

 

「添加物は危険だからやめろ!」ということは簡単ですが、それでは何も変わりません。

あれが毒だこれも毒だ、添加物をやめて無添加にせよと、告発するだけでは前へはちっとも進まないのです。

 

ですから、「毒性」は避けては通れない問題ではあるけれども、その危険性だけを扇動して騒ぎ立てても仕方がないのです。

それよりも、もっと広い視野で添加物の問題を考えていかなければならないと思います。

 

例えば、日本では年間約8000人が交通事故で死亡していますが、だからといって車を追放せよという話にはなりません。

添加物の問題もそれと同じなのではないでしょうか。

 




<参考文献>
食品の裏側 〜みんな大好きな食品添加物〜
(東洋経済新報社・2005)
著者:安倍司

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