カテゴリ
月別 アーカイブ
- 2024年11月 (3)
- 2024年10月 (4)
- 2024年9月 (5)
- 2024年8月 (4)
- 2024年7月 (5)
- 2024年6月 (4)
- 2024年5月 (4)
- 2024年4月 (5)
- 2024年3月 (4)
- 2024年2月 (4)
- 2024年1月 (6)
- 2023年12月 (4)
- 2023年11月 (4)
- 2023年10月 (5)
- 2023年9月 (4)
- 2023年8月 (4)
- 2023年7月 (5)
- 2023年6月 (4)
- 2023年5月 (5)
- 2023年4月 (4)
- 2023年3月 (4)
- 2023年2月 (4)
- 2023年1月 (5)
- 2022年12月 (4)
- 2022年11月 (4)
- 2022年10月 (5)
- 2022年9月 (5)
- 2022年8月 (5)
- 2022年7月 (4)
- 2022年6月 (4)
- 2022年5月 (5)
- 2022年4月 (4)
- 2022年3月 (4)
- 2022年2月 (4)
- 2022年1月 (5)
- 2021年12月 (4)
- 2021年11月 (5)
- 2021年10月 (4)
- 2021年9月 (4)
- 2021年8月 (5)
- 2021年7月 (4)
- 2021年6月 (5)
- 2021年5月 (6)
- 2021年4月 (6)
- 2021年3月 (6)
- 2021年2月 (5)
- 2021年1月 (6)
- 2020年12月 (6)
- 2020年11月 (7)
- 2020年10月 (5)
- 2020年9月 (6)
- 2020年8月 (7)
- 2020年7月 (6)
- 2020年6月 (7)
- 2020年5月 (6)
- 2020年4月 (7)
- 2020年3月 (6)
- 2020年2月 (6)
- 2020年1月 (6)
- 2019年12月 (7)
- 2019年11月 (6)
- 2019年10月 (6)
- 2019年9月 (7)
- 2019年8月 (6)
- 2019年7月 (7)
- 2019年6月 (6)
- 2019年5月 (6)
- 2019年4月 (7)
- 2019年3月 (7)
- 2019年2月 (6)
- 2019年1月 (4)
- 2018年12月 (6)
- 2018年11月 (4)
- 2018年10月 (5)
- 2018年9月 (4)
- 2018年8月 (4)
- 2018年7月 (5)
- 2018年6月 (4)
- 2018年5月 (4)
- 2018年4月 (5)
- 2018年3月 (4)
- 2018年2月 (4)
- 2018年1月 (5)
- 2017年12月 (4)
- 2017年11月 (4)
- 2017年10月 (4)
- 2017年9月 (4)
- 2017年8月 (4)
- 2017年7月 (5)
- 2017年6月 (8)
- 2017年5月 (11)
- 2017年4月 (11)
- 2017年3月 (6)
- 2017年2月 (7)
- 2017年1月 (13)
- 2016年12月 (9)
- 2016年11月 (11)
- 2016年10月 (9)
- 2016年9月 (10)
- 2016年8月 (11)
- 2016年7月 (19)
- 2016年6月 (21)
- 2016年5月 (14)
- 2016年4月 (6)
- 2016年3月 (1)
最近のエントリー
HOME > ブログ > もう、がんでは死なない > 放射線によるバランス破綻に注意
ブログ
< ガンを暴走させる増殖因子 | 一覧へ戻る | 抗ガン剤を中止したら、ガンが消滅? >
放射線によるバランス破綻に注意
今回は「放射線によるバランス破綻に注意」というテーマです。
あまり知られていないようですが、放射線治療も正常組織にダメージを与えるので、抵抗力の低下を招き、ガンが暴走することがあります。
つまり、放射線が照射された部位とその周辺にガンが再発してくることがあるのです。
例)小さな肺ガンを放射線で治療するケース
このときに用いられるのが、「定位放射線治療」です。
小さな病巣を狙って、四方八方から放射線を集中的に照射するので、「ピンポイント照射」とも呼ばれています。
しかし、放射線はそれが通過する周辺組織にもダメージを与えます。
このダメージを受けた肺組織は、ガン細胞に対する抵抗力が弱っているので、血液中に存在しているガン細胞が定着しやすく、増殖して「再発病巣」になります。
照射された部位とその周辺にポツポツとガン病巣が生じるのです。
なお、ピンポイント照射の全てに生じるのではなく、どこかの臓器に転移している「タチの悪いガン」の場合に、この形の再発が起こりうるわけです。
そして、血液中にガン細胞が存在するがゆえに、放射線ではなく手術を選んでも、メスが入った「局所」や遠くの「臓器」に再発してくるはずです。
色々な臓器や部位で、放射線によるガンの暴走現象が生じているはずです。
しかし、元々「ガン」が存在していた部位やその周辺でガン細胞が増殖するので、「ガンの局所再発」とみなされ、臨床現場で問題になることは多くありません。
<参考文献>
もう、がんでは死なない ~二人に一人ががんになる時代の最高の治療法~
(マガジンハウス・2020)
著者:近藤誠
カテゴリ:
(きばこ酵素風呂) 2022年3月14日 12:03
< ガンを暴走させる増殖因子 | 一覧へ戻る | 抗ガン剤を中止したら、ガンが消滅? >
同じカテゴリの記事
抗ガン剤を中止したら、ガンが消滅?
今回は「抗ガン剤を中止したら、ガンが消滅?」というテーマです。
ガン細胞を殺すのが目的の抗ガン剤ですが、反対にガン細胞が消えるのを邪魔していることがあります。
抗ガン剤を止めると、転移ガンが消えるケースがあるのです。
例えば、肝臓ガンの肺転移と副腎転移のために抗ガン剤治療を受けていた男性が抗ガン剤を止めたら、全ての転移が消えたケースがあります。
他にも、膵臓がんから肝臓に転移したケースでは、抗ガン剤を(副作用が強いため患者の意思により)中止したら、全てのガン病巣が自然消滅したという報告もあります。
また、抗ガン剤の弟分のような「分子標的薬」についても、中止するとガンが消滅する現象が色々な分子標的薬で報告されています。
<参考文献>
もう、がんでは死なない ~二人に一人ががんになる時代の最高の治療法~
(マガジンハウス・2020)
著者:近藤誠
(きばこ酵素風呂) 2022年3月21日 20:09
ガンを暴走させる増殖因子
今回は「ガンを暴走させる増殖因子」というテーマです。
ガンが暴走する理由の1つとして、手術後に分泌される「増殖因子」というものがあります。
ケガをした場合を考えてみましょう。
●擦り傷など「ケガ」をすると、傷口に白血球などが集まって種々の「増殖因子」を分泌します。
それが正常細胞を活性に分裂させ、組織は修復されるわけです。
●ガンの手術は「大ケガ」なので、分泌される「増殖因子」が擦り傷などよりも桁外れに多くなる。
●ガン細胞は、その仕組みと働きが正常細胞とほぼ同じなので、増殖因子に反応して、急激に増殖・増大することになります。
他方で、転移ガンが暴走するようなケースでは、手術前から臓器に転移ガン細胞が隠れています。
その場合に手術すると、メスが入った部位で大量の「増殖因子」が分泌され、それが血流に乗って全身を巡り、色々な臓器に隠れている転移ガン病巣を刺激し、暴走を始めさせるわけです。
整理すると、
①手術によって正常組織の「抵抗力」が破綻し、そこにガン細胞が入り込む。
②手術によって生じる「大ケガ」に対する人体の反応である「増殖因子の分泌」が手術部位や遠くの臓器でガンを急速に増大させるわけです。
結局、ガンと正常組織の「抵抗力」との間に成立していた「バランス」が手術によって崩れ、ガンの暴走が生じるわけです。
<参考文献>
もう、がんでは死なない ~二人に一人ががんになる時代の最高の治療法~
(マガジンハウス・2020)
著者:近藤誠
(きばこ酵素風呂) 2022年3月 7日 18:57
手術で失われる「抵抗力」
「乳ガン」の具体例で見ていきたいと思います。
女性Aさんは乳房のシコリに気づいた後、1年近くそのままにしていましたが、シコリは格別大きくならなかった。
しかし、家族の勧めで病院へ行ったら「乳ガン」宣告。
その結果、乳房だけではなくその裏側にある「大胸筋」まで切除する「ハルステッド手術」が実際されました。
その傷がようやく癒えたと思ったら、ポツポツと腫瘤が出始め、術後半年で「局所再発」が起こりました。
そして、他方で肺や肝臓に転移が出現して急速に増大し、手術から1年で死亡しました。
●なぜ、手術したのに局所に再発するのか?
その理由の1つは、手術で正常組織の「ガンに対する抵抗力」が失われるからです。
乳ガンでは乳房と胸壁(肋骨)の間に「大胸筋」という筋肉があり、乳房に生じた「ガン」が胸壁に侵入(浸潤)するのを防いでいます。
そして、ハルステッド手術では乳房と一緒に大胸筋が切除されるので、ガン細胞が胸壁に潜り込む機会(チャンス)はなかったはずです。
それなのに、胸壁に再発が生じたのは血管内に「ガン細胞」が存在し、手術時に血管がメスで切られてガン細胞が血管の外に出て、胸壁の傷口に取り付いたからです。
傷口は正常組織の「ガンに対する抵抗力」が、メスで切られたことにより、破綻しているのでガン細胞が取りつきやすいわけです。
●では、血液中のガン細胞とは何か?
ガン細胞が他の臓器に転移するときは、
①「ガン初発病巣」からガン細胞が離れて、
②血管に入って血流に乗り、全身を巡ります。
③そして、標的となる(肝臓や肺などの)臓器の所まで来たら、血管の外に出て、
④細胞分裂を開始し、「転移病巣」を作る
という段階を踏みます。
これら①〜④までのどこに障害があっても、転移病巣は形成されません。
ことに、ガン細胞が血液中に存在するけれども、それ以上のことは起こらないというケースは数多く見られます。
<参考文献>
もう、がんでは死なない ~二人に一人ががんになる時代の最高の治療法~
(マガジンハウス・2020)
著者:近藤誠
(きばこ酵素風呂) 2022年2月28日 13:38
暴走するガン
治療を始めた患者さんが早死にする原因は、手術の合併症や抗ガン剤の副作用であることを見てきましたが、もうひとつ重大な原因があります。
それは「ガンの暴走」と呼ばれ、手術したことが「きっかけ」や「刺激」となって、「隠れて」「眠っている」「臓器転移」が目を覚まし、増殖を始めて暴れだすのです。
この現象が生じると、元気だった患者さんもひとたまりもありません。
<参考文献>
もう、がんでは死なない ~二人に一人ががんになる時代の最高の治療法~
(マガジンハウス・2020)
著者:近藤誠
(きばこ酵素風呂) 2022年2月21日 20:38
延命効果
ガンを治すことができず、症状緩和にも不適当となると、抗ガン剤に期待されるのは「延命効果」です。
抗ガン剤が使われる場面は2つあります。
①「補助化学療法」:ガンを切除する前か後に実施する抗ガン剤治療。
②「抗ガン剤単独治療」:ガンが臓器に転移していることが明らかな場合では普通手術は行われず、抗ガン剤単独治療となる。
どちらも、延命効果を立証するには「比較試験」が必要です。
患者(被験者)を何千人と集め、抗ガン剤を使うグループと使わないグループに分け、生存期間を比較するのですが、そういう比較試験はほとんど行われず、存在しても信頼できるものは極めて稀です。
ところが、近年信頼できそうな比較試験により、乳ガンに補助化学療法をしても、延命効果が見られなかったという結果が出ました。
臓器に転移していることが明らかな場合の「抗ガン剤単独治療」についても、比較試験が実施されること自体が稀です。
乳ガン、卵巣ガン、肺の小細胞ガンのように「有効率」が高くて、臨床現場では抗ガン剤が使われているガン種でも、「無治療グループ」と「抗ガン剤グループ」を比べた試験が実施されていないのです。
しかし、抗ガン剤には命を縮める副作用が多々あるので、延命効果の有無はきちんと確認する必要があります。
とはいえ、比較試験がないので次善の策として、抗ガン剤がなかった時代の乳ガン患者の生存期間と近年に抗ガン剤治療を受けた患者の生存期間を比べて見ました。
すると、抗ガン剤治療がなかった時代の患者の方が近年の患者より、生存期間が長かったのです。
近年の患者では、抗ガン剤が使われるほど生存期間が短くなっています。
つまり、抗ガン剤には「延命効果」ではなく「縮命効果」があるわけです。
<参考文献>
もう、がんでは死なない ~二人に一人ががんになる時代の最高の治療法~
(マガジンハウス・2020)
著者:近藤誠
(きばこ酵素風呂) 2022年2月14日 19:58