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夜寝るときは真っ暗にする?

今回は「夜寝るときは真っ暗にする?」というテーマです。

 

 

脳から分泌される「メラトニン」という物質があります。

メラトニンは外が明るい昼間はほとんど分泌されません。

夕方以降、暗くなってくると脳の松果体という場所から分泌量が増えて、覚醒から睡眠へ、身体の状態を切り替える睡眠ホルモンです。

 

そんなメラトニンをサプリメントとして、摂取すると睡眠作用があり、質の良い眠りがえられるのです。

 

通常の物質は口から飲んでも、脳の中には入ってきません。

有害なものが脳に達しないように「血液脳関門」というバリアーがあるからです。

しかし、口から飲んだメラトニンは血液脳関門を通過して脳に達し、眠っている間に記憶を司る脳神経である海馬神経細胞を保護することがわかっています。

 

また、メラトニンを摂取していると脳の細胞のミトコンドリアを保護し、軽度の認知症の進行を抑えることも報告されています。

認知症以外にもメラトニンは骨粗鬆症を軽減することもわかっています。

さらに、メラトニンには活性酸素を消去し、放射線による細胞のダメージを防ぐ作用もあります。

 

このようにとても有用なメラトニンですが、年齢とともに分泌量が下がってきてしまうこともわかっています。

 

では、生体リズムを整える「メラトニンを出す生活習慣」とは何でしょうか?

まず、夜寝る時に明かりを完全に消して、真っ暗にして寝ることです。

明かりがあると、メラトニンは十分に分泌されません。

 

また、メラトニンのもとになるトリプトファンという物質を含んだ食品(牛乳やチーズ、バナナ、納豆など)をよく摂ることも良いでしょう。




<参考文献>
医者が患者に教えない病気の真実
(幻冬舎・2013)
著者:江田証

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1日15分の運動でガンは予防できる?

今回は「115分の運動でガンは予防できる?」というテーマです。

 

 

ガン予防の視点からのお話です。

毎日5km走らせたマウスと、5km未満のマウスでは明らかにたくさん運動したマウスの方が、前立腺ガンの芽が減ったという論文があります。

 

さて、人ではどうでしょうか?

 

前立腺ガンの腫瘍マーカー(ガンが生み出す特徴的な物質)であるPSAの値が高く、前立腺ガンのガンの芽(前ガン病変)を持った人、つまり前立腺ガンになりかかっている人、93人に対しての研究です。

 

93人の内、何も生活を改善しなかった人49人中13(27%)が前立腺ガンの治療が必要になってしまいました。

 

それに対して、抗酸化ビタミンを補給し、ストレスマネージャー(1回電話相談をして、ストレスを軽減させた)を行い、115分間の歩行をした人は44人中2(5%)しか治療する必要がなくなり、ガンが進行せずに済んだという有名な研究です。

 

生活を変えなかった人はアウトですが、1日たった15分の運動でも前立腺ガンの進行を抑えることができるという、大変心強い論文です。

 

ここで強調しておきたいことは、ライフスタイルを変えるだけでガンになりかかっている人でも改善の余地があるということです。

 

運動するとSPARC(スパーク)というタンパク質が筋肉から出て、大腸ガンを抑えることがわかっています。

運動不足は大腸ガンの最大のリスク因子であり、運動すれば誰でもガンを減らせる可能性があるのです。




<参考文献>
医者が患者に教えない病気の真実
(幻冬舎・2013)
著者:江田証

ガン患者には、風呂に浸からない人が多い?

今回は「ガン患者には、風呂に浸からない人が多い?」というテーマです。

 

 

江田氏によると、ガン診療を行なっていて感じることとして、「ガンにかかる人に、お風呂に浸かる習慣が少ない」ことが挙げられます。

それは、お風呂ではなくシャワー浴の人が多い印象です。

 

シャワー浴では身体を温める効果は低いため、必ずお風呂で身体を温める必要があります。

なぜかと言うと、身体を温めることは抗ガン効果があるからです。

 

しかし、低体温の人が急に高体温の人には変身できません。

なぜなら、人体にはホメオスタシスといって、体温を一定に保つ性質があるからです。

それでも、入浴することで一時的に体温を上げることができます。

 

そこで特にオススメなのが、「酵素風呂」です。

酵素風呂は身体を芯から温めることが出来るので、非常に効果が高いのです。

 

ガン細胞は温度が43度を超えると死滅するため、ガン治療を行っている人はこの温熱療法をおすすめします。(ガンの代替療法の1つです)

 

身体を温めることで「ヒートショックプロテイン」(HSP)というタンパク質が作られます。

HSPは様々なショック(ストレス)によって、細胞のタンパク質が傷ついたとき、それを修復したり、免疫力を高めたりする、重要な役割を果たしています。


<参考文献>
医者が患者に教えない病気の真実
(幻冬舎・2013)
著者:江田証

ビタミンは「栄養素」ではなく「抗酸化薬」としての考え方

今回は「ビタミンは栄養素ではなく、抗酸化薬としての考え方」というテーマです。
 
 
ビタミンが発見されてから100年以上が経ちました。
そして、ビタミンに対する考え方もだいぶ変わってきています。
これまで、ビタミンと言えば「栄養素」としての捉え方でした。
 
この飽食の時代にあっては、栄養素が不足することはないという考え方があります。
ですから、ビタミンは食事が摂れていれば補う必要がないと考えられてきたのです。
 
しかし、現代においてビタミンは「栄養素」として補うものではなく、身体を酸化から守る「抗酸化薬」として摂るという考え方に変わってきています。
 
人間は酸素を吸ってエネルギーを作っています。
このエネルギーを作る過程で「活性酸素」という細胞毒を作ってしまうのです。
この活性酸素は遺伝子を傷つけ、細胞を老化させてガン化をもたらします。
身体のほとんどの病気に、この活性酸素が関係しています。

 
ビタミンを抗酸化薬として摂るという考え方は、不足するから補うのではなく、身体を「活性酸素」というサビから守る抗酸化物質として多めに摂って、細胞や遺伝子を守ろうという考え方です。



<参考文献>
医者が患者に教えない病気の真実
(幻冬舎・2013)
著者:江田証

悪夢を見る人は、ビタミンB6が欠乏している?

今回は「悪夢を見る人は、ビタミンB6が欠乏している?」というテーマです。

 

 

悪夢を見る原因として、ビタミンB6欠乏であることがわかっています。

 

ビタミンB6が不足すると、セロトニンやドーパミン、ギャバといった精神安定に必要な脳内物質が根こそぎ作られなくなるので、不安感が強くなるのです。

 

ビタミンB6は、ニンニクや玄米、牛や豚や鶏のレバー、赤身の魚、ひまわりの種やピーナッツなどの種実類に多く含まれます。

夏はビタミンB群のような水溶性ビタミンは、汗とともに失われがちです。

そのため、しっかり意識して摂るように心掛けましょう。

 

 

話は少し変わりますが、ビタミンやミネラルの知識は非常に重要です。

 

例えば、ビタミンB2はダイエットの味方と言われています。

ダイエットは身体の脂肪を燃やし、脂肪の代謝を高めることがカギですが、この代謝を回転させるのがビタミンB2なのです。

また、ビタミンB2は動脈硬化を防ぐ効果もあるので、積極的に摂りましょう。

 

ビタミンB2の多い食品は鯖、ししゃも、鰆、鰻、シジミ、納豆、チーズ、牛乳、卵、レバー、ほうれん草などです。




<参考文献>
医者が患者に教えない病気の真実
(幻冬舎・2013)
著者:江田証

筋トレは身体に悪い?

今回は「筋トレは身体に悪い?」というテーマです。

 

 

筋トレすると、動脈硬化が悪化して、血管が硬くなるというデータがあります。(独立行政法人国立健康・栄養研究所健康増進研究部部長の宮地元彦氏によるデータ)

このデータによると、数ヶ月の筋トレが14.3%も動脈の硬さを増加させることが示されています。

 

つまり、筋トレで動脈硬化が進んでしまうということなのです。

言い換えると、激しい運動はかえって身体に良くないとも言えるでしょう。

 

勘違いしないでもらいたいことは、筋トレ自体が悪いことではなく、運動するならば運動の強度を落としたマイルドな運動が望ましいと言えます。

また、筋トレをするならば単に筋トレのみ行うのではなく、有酸素運動と組み合わせたトレーニングを行うと良いでしょう。

 

なお、筋トレによる動脈硬化を予防するためには、筋トレをした後にクーリングダウンやストレッチをすると血管が硬くならないことがわかっています。


<参考文献>
医者が患者に教えない病気の真実
(幻冬舎・2013)
著者:江田証

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