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副交感神経を高めると胃が喜ぶ

今回は「副交感神経を高めると胃が喜ぶ」というテーマです。
 
 
人間は緊張すると、「交感神経」が高まります。
そして、交感神経が高まると胃腸の動きは抑えられてしまいます。
 
逆にリラックスすると、「副交感神経」が高まります。
副交感神経が興奮すると、胃の動きは良くなります。
胃がよく動くようになると、胃もたれや胃痛も感じにくくなるのです。
 
では、副交感神経を高めるにはどうしたらいいのでしょうか?

例えば、食事の時にはリラックスできる音楽を聴いてみましょう。
また、回転の早い慌ただしい店での食事ではなく、ゆっくり食べられる場所で食べると良いです。
できなければ公園などで1人でお弁当でも大丈夫です。
その際、お弁当はなるべく脂肪を抑えた内容にしてください。
 
他にも、自律神経を整えるためにぬるめのお風呂にゆっくり浸かったり、1日数回は深呼吸をして空を眺めてみることで、概日リズム(約24時間周期で変動する生理現象)を整えましょう。


<参考文献>
医者が患者に教えない病気の真実
(幻冬舎・2013)
著者:江田証

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ブロッコリーがピロリ菌を死滅させる?

今回は「ブロッコリーがピロリ菌を死滅させる?」というテーマです。
 
 
胃の調子がすぐれない人におすすめなのが、何と言ってもブロッコリーです。
ブロッコリーは、まさに胃にとっては「お薬野菜」と言っても過言ではありません。
ブロッコリーは、胃炎を抑えることがわかっているのです。

 
ブロッコリーには「スルフォラファン」という成分が含まれています。
スルフォラファンは胃炎の原因となるピロリ菌を抑え込んで、胃炎を改善する効果が確認されています。
また、ブロッコリーの芽(ブロッコリースプラウト)にも、このスルフォラファンがより多く含まれています。
 
更にピロリ菌の増殖を抑え、ピロリ菌の菌量を下げ、細胞のガン化を防ぎます。
また、胃粘膜の抗酸化作用を高め、細胞の老化を防ぎます。
そして、スルフォラファンは発ガン物質を解毒し、生体の抗酸化作用を高めることがわかっているので、ブロッコリーはガンを抑える効果が大きく期待されているのです。
 

cf.酵素風呂に入酵し、免役力が向上することでガンのリスクを減らすことが出来ます。


<参考文献>
医者が患者に教えない病気の真実
(幻冬舎・2013)
著者:江田証

ミントは胃の動きを鈍くさせる?

今回は「ミントは胃の動きを鈍くさせる?」というテーマです。

 

 

爽やかな口当たりで人気のあるミントですが、胃の動きが悪い人はミントの摂りすぎには注意が必要です。

 

なぜなら、実はミントには胃の動きを抑える作用があるからです。

 

胃内視鏡(胃カメラ)を行う際には、胃の粘膜を観察しやすくするために胃の収縮を抑える必要があります。

 

昔は、胃カメラを行うときには胃の動き(蠕動運動)を抑えるために注射をしていました。

これが筋肉注射のため、非常に痛くて患者さんには苦痛のタネでした。

胃カメラを受ける前には、患者さんは非常に緊張しています。

その上に腕に痛い注射をされると、苦痛も倍に感じられるのです。

 

現在は、ミントで作った薬液が開発されており、胃カメラを行うときに胃の中にこのミント液を撒くのです。

そうすると、このミントが胃の動きをあっという間に抑えて、観察が非常に楽になります。

 

ミントの働きも使い方次第なのです。

胃がもたれたり、張ったりする症状は胃の動きが悪いサインです。

胃の動きのリズムを正常にするためには、胃の動きを弱めるものは避ける必要があります。

そうした点で、ミントの摂りすぎには注意が必要なのです。




<参考文献>
医者が患者に教えない病気の真実
(幻冬舎・2013)
著者:江田証

機能性胃腸症の症状を軽くする方法 ~④ピロリ菌による影響~

今回は機能性胃腸症の症状を軽くする方法

「④ピロリ菌による影響」というテーマです。

 

 

ピロリ菌に感染していると、ほぼ間違いなく胃炎が起こります。

このピロリ菌を除菌すると、胃の症状が改善する人も多いので、感染が判明した人はまず除菌を試してみる価値があります。

 

ピロリ菌感染があると動脈硬化を起こしたり、ビタミンCが体内で十分に役割を発揮できなかったり、認知症の率が高まったりと、全身に悪影響を及ぼします。

 

そのため、早い年齢での除菌が望ましいところです。

胃ガンを抑えるには、40歳未満で除菌すると1番効果が出やすいということがわかっています。




<参考文献>
医者が患者に教えない病気の真実
(幻冬舎・2013)
著者:江田証

機能性胃腸症の症状を軽くする方法 ~③遅延型フードアレルギー 胃の不調はアレルギーの可能性がある~

今回は機能性胃腸症の症状を軽くする方法
「③遅延型フードアレルギー 胃の不調はアレルギーの可能性がある」というテーマです。
 
 
通常、アレルギーというと食べて数秒から数分で起こる「呼吸困難」「発疹」「ショック」などを指します。
これを即座型アレルギーと呼びます。
 
それに対し、「遅延型フードアレルギー」というものがあります。
これは、食べて数時間から24時間後に腹痛や下痢、頭痛や全身の怠さなどが生じるもので、遅れて症状が出るため、本人が食事との関連に気づかないといった落とし穴があります。
 
通常の即時型アレルギーはIgE抗体というものを介して起こるのですが、遅延型フードアレルギーはIgG抗体を介したアレルギー反応です。
少量の血液を採るだけで検査可能であり、これにより胃痛の原因がわかり、そのような食事の抗原を避けることで、驚くほど腹痛が減った患者さんは多いのです。
 
また、どんな食べ物を食べた後、何時間くらい経ってから調子が悪くなったか、メモしておくと食べ物のアレルギーの推測がつくことがあります。


<参考文献>
医者が患者に教えない病気の真実
(幻冬舎・2013)
著者:江田証

機能性胃腸症の症状を軽くする方法 ~②胃の知覚過敏~

今回は機能性胃腸症の症状を軽くする方法

「②胃の知覚過敏」というテーマです。

 

 

胃の調子がすぐれない人、特に胃の「痛み」として感じる人の特徴は、胃の感覚が敏感すぎる人です。

 

感覚閾値(刺激がある値以上に強くなければ反応は起こらない、その限界値のこと)が低下しているとも言います。

 

胃の中にバルーンという風船を入れて、膨らませながらfMRI(ファンクショナルMRI)を用いて、内臓の知覚過敏を脳の血流増加として調べた研究があります。

 

すると、わずかしか風船を膨らませていないにも関わらず、健康な胃の人と比べて、「脳の側頭葉の痛みを感じる部分」と「左右の脳の前下回という部分」がすぐに活性化されました。

胃の刺激に対して、「脳が感じやすい」状態になっていることがわかります。

 

これは胃の知覚過敏と脳が深い関係にあることを示しています。




<参考文献>
医者が患者に教えない病気の真実
(幻冬舎・2013)
著者:江田証

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