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心得26 よくある医療被害ケーススタディ ~ケース③~
[ケース③]喉が腫れて、看護師に座薬(鎮痛剤)を挿入されたら、植物状態に。
Q:糖尿病の60代の夫が、喉が腫れたので受診。
急性喉頭炎で入院と言われ、看護師に鎮痛剤の座薬を挿入された途端、
夫は痙攣を起こして呼吸が止まり、緊急の手当てもなく、植物状態に
なりました。
担当医は説明もできず、耳鼻科院長には「力不足でした」
と頭を下げられたのですが、とても納得できずに係争中です。
A:植物状態とは意識を失い、呼びかけにも答えることができず
「永遠に眠り続けている」状態です。
心臓が止まるなどして、脳へ行く血液(ひいては酸素)が足りなくなると
脳は数分で取り返しのつかないダメージを被ります。
すぐに人工呼吸や心臓マッサージなどの救命救急措置がとられれば、
回復するのですが「緊急の手当てもなく」ということは、医師が
そばにいなかったのでしょうか。
急性喉頭炎は細菌感染が原因となることもありますが、
大部分はウイルス感染で起こります。
使用された座薬はおそらく、ボルタレンやインテバンなど
非ステロイド系の消炎解熱鎮痛剤で、風邪をひいて医者に
かかったとき「熱さまし」として出される薬と同系統のものです。
断定はできませんが、この患者さんの場合、解熱鎮痛剤の副作用で
急性のショック(血液の循環がストップする状態)が生じたと思われます。
このように解熱鎮痛剤には、予断を許さない大変危険な側面があります。
<参考文献>
近藤誠(2012) 医者に殺されない47の心得 アスコム
Q:糖尿病の60代の夫が、喉が腫れたので受診。
急性喉頭炎で入院と言われ、看護師に鎮痛剤の座薬を挿入された途端、
夫は痙攣を起こして呼吸が止まり、緊急の手当てもなく、植物状態に
なりました。
担当医は説明もできず、耳鼻科院長には「力不足でした」
と頭を下げられたのですが、とても納得できずに係争中です。
A:植物状態とは意識を失い、呼びかけにも答えることができず
「永遠に眠り続けている」状態です。
心臓が止まるなどして、脳へ行く血液(ひいては酸素)が足りなくなると
脳は数分で取り返しのつかないダメージを被ります。
すぐに人工呼吸や心臓マッサージなどの救命救急措置がとられれば、
回復するのですが「緊急の手当てもなく」ということは、医師が
そばにいなかったのでしょうか。
急性喉頭炎は細菌感染が原因となることもありますが、
大部分はウイルス感染で起こります。
使用された座薬はおそらく、ボルタレンやインテバンなど
非ステロイド系の消炎解熱鎮痛剤で、風邪をひいて医者に
かかったとき「熱さまし」として出される薬と同系統のものです。
断定はできませんが、この患者さんの場合、解熱鎮痛剤の副作用で
急性のショック(血液の循環がストップする状態)が生じたと思われます。
このように解熱鎮痛剤には、予断を許さない大変危険な側面があります。
<参考文献>
近藤誠(2012) 医者に殺されない47の心得 アスコム