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心得35 石鹸やシャンプーを使わないほど、肌も髪も丈夫になる? ~洗顔好きほど肌が荒れる?~

今回は「洗顔好きほど肌が荒れる?」というテーマです。






日本人は、世界一のきれい好き国民と言われています。

ばい菌と聞くと震え上がり、身の回りには「除菌・抗菌」
グッズが溢れています。

しかし、人間の身体の免疫機能は清潔すぎる環境では
弱まってしまいます。


その結果として、アトピーなどのアレルギーが激増している
という説が有力です。



人間はそもそも、自分の身体そのものが細菌だらけです。

口の中にいる細菌だけでも数十億~100億ほどいるとされています。
腸内には300種類100兆個とも言われるおびただしい細菌がいて、
ビタミンを作ったり身体の代謝や消化を助けています。
そのため、細菌たちがいなければすぐに病気になってしまうのです。

菌には善玉と悪玉がいて、納豆やヨーグルトを作る乳酸菌が善玉菌の
代表なら、食中毒のもとになるサルモネラ菌やO-157、大腸菌などは
悪玉菌にされています。



しかし、「悪玉だからいなくなればいい」という単純な話ではないのです。

例えば、肌の表面に常在するブドウ球菌は汗のニオイのもとになるので
悪玉にされますが、一方で肌を保護し、悪い菌が付着するのを防いでいます。

つまり、「きれい」・「無臭」を求めるあまりに1日に何度も石鹸で
手や顔、身体を洗うと皮脂もブドウ球菌もいなくなり、結果的には
悪い菌が増殖してしまい、肌荒れの原因となってしまうのです。



特に女性は洗顔しすぎて荒れたところに栄養クリームなどを塗ることで、
悪い菌が増殖して、肌荒れがますます悪化していくことが多いです。

また、陰部を石鹸で洗いすぎたためにカンジタ菌が増殖して、
膣炎を起こす例もあります。

そうした意味では、きれい好きが逆にあだとなってしまうのです。








<参考文献>
近藤誠(2012) 医者に殺されない47の心得 アスコム

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