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体温は健康のバロメーター ~その9 体温上昇の恩恵~

以前、体温が1℃上がると身体の免疫力は500~600%も上昇すると
いう事を書きました。

そして、前回の話でも書きましたが、体温上昇のメリットは免疫力の
上昇だけではありません。


他にも、体温が1℃上昇することで身体に様々な変化が生じてきます。



今回は、そんな体温上昇の恩恵について書いていきたいと思います。

「体温が上がると血行が良くなること」
血行が良くなることで血液の循環が良くなり、身体を構成する細胞に十分な
酸素や栄養素が供給されます。


すると細胞の一種である筋肉の修復が良くなり、筋肉も増えやすくなります。
筋肉量が増えると身体の基礎代謝も上がり、内臓脂肪の解消にも繋がります。

そして同じ理由から骨も丈夫になってきます。
そのため極端な話、体温が上がることで骨粗しょう症といった病の予防に繋がる
というわけです。



また、血流が良くなることで胃や腸などの消化器系の臓器にも良い影響が
生じてきます。

例えば、胃腸の蠕動(ぜんどう)運動が活発になります。
蠕動運動とは消化した食べ物を腸の中で移動させたり、便を体外へ排出させたり
する動きのことであり、この運動が活発になると身体の中の老廃物や毒素が
排出され、便通もスムーズになります。

逆にこの運動が鈍くなってくると、身体に毒素が溜まってしまうことで様々な
病気を引き起こすおそれが生じ、便秘の原因にもなってきます。



さらに体温が上がることで、脳の血流も良くなります。
例えば、脳の中にある海馬という記憶に関する場所の血流が良くなることで、
記憶力低下や認知症の防止に効果があると言われています。



このように体温上昇により、血行が
良くなることで身体にとって様々な
メリットが生じてきます。
そのため、体温を1℃でも上げるように
心掛けることがとても大事なことと
言えます。



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