ブログ

あなたの身体は、ビタミンCが効かなくなっているかもしれない?

今回は「あなたの身体は、ビタミンCが効かなくなっているかもしれない?」というテーマです。

 

 

昨今はアンチエイジングブームであり、これからの日本では病気を治療するだけでなく、病気にかかりにくくし、健康長寿を目指す「アンチエイジング医学」というものが必要だと思います。

 

アンチエイジング医学を実践するにあたって、推奨されていることの1つが抗酸化作用を持つビタミンを摂取することです。

酸化とは、簡単に言えば「サビ」のようなものです。

身体をサビから守る物質を積極的に摂ることで、細胞を若々しく保とうという趣旨です。

 

人間は酸素を取り込んで、細胞の中のミトコンドリアという場所でエネルギーを作ります。

このエネルギーを作る過程で、どうしても「活性酸素」という細胞毒が作られてしまいます。

この活性酸素は細胞を傷つけ、遺伝子を傷つけ、老化やガンの原因になります。

この活性酸素を消去してくれる代表が、抗酸化物質であるビタミンCです。

 

 

●しかし、このビタミンCを摂るにもコツがあるのをご存知でしょうか?

 

そのひとつは、運動した直後にビタミンCとビタミンEの抗酸化物質は摂らないことです。

 

運動することで、僅かな活性酸素が作られますが、身体はこの活性酸素を消去しようとして免疫力が高まります。

身体に運動という僅かなストレスを、あえて与えることで身体の免疫力を高めようとすることを「ホルミシス効果」と言います。

 

そのため、運動してせっかく作ったストレスなのに、運動直後にビタミンCとビタミンEの抗酸化物質を摂ると運動した意味がなくなってしまうのです。

また、通常は運動すると血糖が下がりますが、運動時にビタミンCEを摂ると、運動による血糖改善効果もなくなってしまうのです。

 

●ただ、ビタミンCにも落とし穴があります。

それは胃炎があり、胃がペラペラになっている人は、ビタミンCをいくら飲んでも胃の中に分泌されません。

なぜなら、ビタミンCは腸で吸収され、胃液の中に分泌されるのですが、胃炎があると胃液の中のビタミンC濃度が低いままだからです。

 

つまり、胃炎がなければ普通はたくさんのビタミンCが胃液の中に放出され、これが消化器のガンの予防の役割を担っています。

しかし、胃炎があるとあまりビタミンCが胃に分泌されないのです。

 

このように、ビタミンCはアンチエイジング効果のほか、胃ガンを抑える効果もあります。

しかし、胃が整えられていないと、このような効果も発揮されません。

ということは、アンチエイジングの第一歩は胃を整えることになるということです。


<参考文献>
医者が患者に教えない病気の真実
(幻冬舎・2013)
著者:江田証

過去の記事

全て見る