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心得30 コンブやワカメを食べ過ぎるとガンになる? ~その①野菜は本当に身体にいいのか?~

今回は「野菜は本当に身体にいいのか?」というテーマです。






野菜に含まれるビタミンやミネラルは、生きていく上で絶対に
必要な栄養素
です。
しかし、これらの栄養素は身体の中で作ることができません。
そのため、体外から摂らなければならないのです。


近年、あたかも「ビタミン・ミネラルを何かで補わなければ」
と思ってしまうような警告が世の中に溢れています。

しかし、結論から言ってしまうとバランスよく食事を摂っている
人は、ビタミンもミネラルも足りています。

逆に、健康のためにと思って付け足すのはむしろ「有害」となります。

というのも、ビタミンやミネラルは摂りすぎると中毒症状が出たり、
ガンや心臓病のリスクが高まり、早死にの原因になることがあるからです。





1990年代にフィンランドで大規模な栄養介入試験が行われ、そこには
衝撃的な報告がありました。(フィンランドショック)

男性喫煙者29000人を合成ベータカロテンを与える群とプラセボ(偽薬)群
に分けて、5~8年間に肺ガンになる人を追跡しました。
その結果は予想を完全に覆すものでした。

ベータカロテン群はプラセボ群より、肺ガンの発生率が18%増加し、
肺ガンと心臓病による死も増え、飲まない群より総死亡率が8%高くなりました。
そんな結果を受け、「これを続けたら肺ガン患者を人為的に生むことになる」
と途中で試験が打ち切られています。


一方で、米国ガン研究財団と世界ガン研究基金が各国の500に及ぶ研究論文を
基にまとめた「ガン予防と食生活等の関連」では、野菜や果物をよく食べる
人は肺ガンリスクが減る、と報告されています。


しかし、アメリカのMDアンダーソンガンセンターによる初期乳ガンの治療
をした女性たちの10年がかりの信頼性の高い追跡調査では「野菜、果物、
食物繊維が豊富で極端に脂質の低い食事は、女性の乳ガン再発のリスクを
減らさない。国が推奨する量の野菜を食べている一般グループと比較して、
生存期間も同じ。」という結果が出ました。








<参考文献>
近藤誠(2012) 医者に殺されない47の心得 アスコム


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