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自然界の酵素反応 ~昆虫も酵素と関係している?~

今回は自然界の酵素反応について少し書いていきたいと思います。



そもそも酵素反応とは私たち人間だけではなく、
昆虫でも行われている
という話から始まります。
2つほど例に挙げて説明していきます。


①「蛍はなぜ光るのだろう?」という疑問を持ったことはありませんか?
実は蛍が光ることには酵素が関係しているのです。


蛍が光るのはお尻のところにある
ルシフェラーゼという酵素がATP
(アデノシン三リン酸)と反応して
ルシフェリンという物質に作用する
ことで光を発するという仕組みです。




また、このルシフェラーゼの遺伝子を蛍から取り出して、
別の生物に組み入れることで、その生物も光ることができます。
例えば、メダカの卵子に組み入れることで光るメダカが誕生しました。

他にも、細菌の一種である大腸菌に組み込むことで発光する大腸菌を作り出し、
その大腸菌を使用して発ガン物質を見つけることもできます。
そうした点では医療にも役立っているわけです。



②「蚕は繭の中で蛾に成長したあと、どのように繭から出ているのか?」
という疑問を持ったことはありませんか?
この繭からの脱出も酵素が関係しているのです。


蚕が成長して蛾になり、繭から簡単に
脱出できるのはコクナーゼという酵素を
分泌して繭を溶かしているからなのです。

もう少し説明するとコクナーゼはタンパク質
分解酵素の一種であるため、その繊維を
接着しているセリシンというタンパク質を
分解しているのです。

このような酵素反応により、あの丈夫な繭の
繊維を直接溶かすことなく、いとも簡単に
脱出することができるというわけなのです。







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