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自律神経の乱れは低体温を引き起こす?  ~交感神経過剰による低体温~

前回、自律神経のバランスが崩れてしまうことの危険性
について少し触れましたが、実際に自律神経のバランス
が乱れているかどうかを知るためにはどうすればよい
のでしょうか?



わかりやすい目安としては「体温」です。
体温が高い状態であればバランスが良く、体温が低い状態
であればバランスが崩れてしまっているとされています。

なぜならば、交感神経・副交感神経のどちらも過剰に緊張
してしまうことで血流障害が生じ、身体は低体温になって
しまうためです。




この自律神経の乱れにおける低体温のメカニズムについて、
簡単にですが説明していきたいと思います。

まず交感神経が過剰に働いてしまうことで引き起こる低体温
の話
から始めていきます。

交感神経は活動的な時に働きますが、長時間の労働やハードな
仕事などによる肉体的疲労、またその仕事による睡眠不足など
の「身体的ストレス」を受けることで過剰に働いてしまいます。
また、対人関係などからの「精神的ストレス」を受けること
でも過剰に働いてしまいます。



話が少し変わりますが、自律神経の働きは血液にも影響しており、
交感神経が過緊張状態であると白血球の中の「顆粒球」という
ものが増加する傾向があります。


一言で「白血球」と言っても、白血球を分類すると「顆粒球」・
「リンパ球」・「単球」という3種類に大きく分類されます。
顆粒球はさらに「好中球」・「好酸球」・「好塩基球」に分類
されます。

顆粒球(主に好中球)は白血球全体の半分以上を占めており、
体外からの細菌に対して反応します。
リンパ球は白血球全体の20~40%を占めており、細菌よりも
小さな異物であるウイルスに対して反応します。
単球は白血球全体の3~6%を占めており、顆粒球と同様に
細菌に対して反応します。

白血球の中の「顆粒球」は免疫機能に関わっており、増えること
は一見すると身体に良いことのように思われます。

しかし、顆粒球が必要以上に増えすぎてしまうと顆粒球が死滅した
際に発生する活性酸素により、血液が酸化してしまいドロドロの
血液へと変化してしまうのです。



ドロドロの血液では血流が悪くなり、
全身に血液が行き届かなくなること
で身体は低体温になっていきます。
低体温になると代謝や免疫力も下がって
くるので、病に侵されやすくなります。




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