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「便」であなたの健康がわかる? ~いい便であるポイント③~

今回は、ポイント③「色は黄褐色」について書いていきます。




便の色も、健康を知る上で重要な判断材料となります。


正常な便の色は「黄褐色」ですが、食物や腸内環境によって
便の色が変化します。


例えば、肉類の多い食事を続けていた場合は濃褐色の便に
なり、緑色野菜を大量に食べた場合は緑色の便になります。

このような便が出たときには、食生活を一度見直してみる
ことが必要です。




そして、特に気を付けていただきたい便の色が次の3つです。
これらは腸内環境が主な原因で起こるものです。


◎まず1つ目は「赤い便」(血便)です。
これは肛門に近い部位に何か問題があるときに起こります。

原因として多いのはイボ痔や切れ痔などによるものですが、
大腸の病気による出血の危険性もあり、大腸ガンや直腸ガン、
潰瘍性大腸炎などの病気のおそれがあります。


そのため、赤い便は単に痔からの出血だろうと安易に
自己判断することは禁物です。



◎続いて2つ目は「黒い便」(タール便)です。
これは胃や小腸、十二指腸など比較的肛門から遠い部位
での出血によるものです。
出血した血液が腸内細菌による分解を受けて、タールの
ように黒く変色するため、タール便とも呼ばれています。


病気のおそれとして胃ガン、食道ガン、十二指腸ガンや
胃潰瘍、十二指腸潰瘍など
があります。




◎最後に3つ目の「灰白色の便」です。
先ほど説明した通り、正常な便の色は黄褐色であり、この
色は胆汁に含まれるビリルビンという物質によるものです。

この胆汁は肝臓で作られた後に十二指腸に流れていくのですが、
胆汁の通り道である胆管が詰まったり、肝臓の働きが悪くなる
ことで灰白色の便になります。


病気のおそれとして胆のうガンや胆管ガン、肝炎などがあります。

なお、小児でこの便が出た場合はロタウイルスによる胃腸炎の
おそれがあります。





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