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カラダスキャンでわかること ~基礎代謝と骨格筋率~
今回は「基礎代謝と骨格筋率」
について書いていきます。
まず、「基礎代謝」とは体温維持や呼吸、心臓を動かすと
いった生命維持に必要なエネルギー消費のことです。
そのため24時間じっとしているだけでも、この基礎代謝量
に相当するエネルギーを消費します。
人間が1日で消費するエネルギーは大まかに次の3つに
分類され、それを合計したものと考えられます。
①「基礎代謝」:生命維持に必要なエネルギー
②「生活活動代謝」:通勤や仕事、家事などの生活活動で消費するエネルギー
③「食事誘導性熱産生」:食事をしたときに熱となって発散されるエネルギー
それぞれの割合は基礎代謝が60~70%、生活活動代謝が20~30%、
食事誘導性熱産生が10%とされており、こうしてみると基礎代謝
はエネルギー消費のメインということがわかります。
つまり、基礎代謝量が高くなれば、よりエネルギーを消費
しやすくなるので、自然と太りにくい体質になります。
また、過食などにより1日の食事量のエネルギーが
「基礎代謝+生活活動代謝+食事誘導性熱産生」の
消費エネルギーを超えてしまうと、余分なエネルギー
が体内に脂肪として蓄積されていくのです。
次に「骨格筋率」とは体重のうち、骨格筋の重さが占める割合
のことを言います。
では、骨格筋とは一体何でしょうか?
筋肉にも色々な種類があり、内臓を作っている「平滑筋」
や心臓を作っている「心筋」、そして身体を動かすための
「骨格筋」に大別されます。
骨格筋は運動などで鍛えることで増やすことができる筋肉
であり、この骨格筋の維持や増大が「基礎代謝量」に大きく
関係します。
というのも、基礎代謝量は加齢とともに徐々に減っていくの
ですが、中でも筋肉量(骨格筋)の減少は大きな原因の1つと
言われています。
筋肉は身体を動かしていない時でも1日中エネルギーを消費
して熱を作り出しています。
この熱が基礎代謝の体温維持としての役割を果たしています。
そのため、筋肉量が減ると1日のエネルギー消費量が
少なくなり、低体温や肥満などを招くおそれが生じます。
そうならないためにも、継続的に運動をして筋肉量(骨格筋)
を維持・増大していくことが大事なことです。
筋肉量(骨格筋)を増やして基礎代謝を上げるためには、
筋力トレーニングのような無酸素運動が必要です。
「無酸素運動」とはエネルギーを生成するために酸素を
使わずに、筋肉にためていたグリコーゲンを燃焼させて、
瞬間的な力を生み出す運動のことです。
家庭で行いやすい無酸素運動として、ダンベルを使った
運動や腕立て伏せ、腹筋などがあります。