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悪玉コレステロールは本当に悪か?
今回は「悪玉コレステロールは本当に悪か?」というテーマです。
よく、悪玉コレステロール値が高いと死亡率が上がるというような話を聞きますが、本当なのでしょうか?
まず、指摘したいのは「善玉」も「悪玉」も、どちらも同じコレステロールだということです。
血液中でコレステロールが「結合するタンパク質」の違いで、善玉と悪玉に分けられているのですが、後述の研究結果から分ける意味はありません。
なのに、わざわざ分けるには「悪いコレステロールが存在して欲しい」「そうすれば治療が出来る」という医師たちの願望によるものです。
仮に「悪玉」なるものが存在すると前提して、データを検討する際には「総死亡数」が重要な要素となります。
人が死ぬ原因にはガンや心疾患、脳卒中、事故や自殺など様々ありますが、どういう原因で亡くなっても、人ひとりが死亡したとして計算するのが「総死亡数」です。
「悪玉」値と総死亡数との関係については、世界中から68000人分のデータを集めて解析した研究があります。
結果、「悪玉」値が低いほど総死亡数が多く、「悪玉」値が高いほど総死亡数が少ないことがわかり、「悪玉」値が一番高いグループは、一番低いグループに比べて、総死亡数が約半分になっていました。
<参考文献>
このクスリがボケを生む! 〜「ケモブレイン」にならない13の知恵〜
(学陽書房・2019)
著者:近藤誠
よく、悪玉コレステロール値が高いと死亡率が上がるというような話を聞きますが、本当なのでしょうか?
まず、指摘したいのは「善玉」も「悪玉」も、どちらも同じコレステロールだということです。
血液中でコレステロールが「結合するタンパク質」の違いで、善玉と悪玉に分けられているのですが、後述の研究結果から分ける意味はありません。
なのに、わざわざ分けるには「悪いコレステロールが存在して欲しい」「そうすれば治療が出来る」という医師たちの願望によるものです。
仮に「悪玉」なるものが存在すると前提して、データを検討する際には「総死亡数」が重要な要素となります。
人が死ぬ原因にはガンや心疾患、脳卒中、事故や自殺など様々ありますが、どういう原因で亡くなっても、人ひとりが死亡したとして計算するのが「総死亡数」です。
「悪玉」値と総死亡数との関係については、世界中から68000人分のデータを集めて解析した研究があります。
結果、「悪玉」値が低いほど総死亡数が多く、「悪玉」値が高いほど総死亡数が少ないことがわかり、「悪玉」値が一番高いグループは、一番低いグループに比べて、総死亡数が約半分になっていました。
<参考文献>
このクスリがボケを生む! 〜「ケモブレイン」にならない13の知恵〜
(学陽書房・2019)
著者:近藤誠