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ワクチンが免疫システムを壊す
今回は「ワクチンが免疫システムを壊す」というテーマです。
前回、インフルエンザワクチンの重大な副作用として様々なものが添付文書に記されていることをお伝えしました。
これらは名称こそ異なるものの、同じような仕組みによって生じると考えられます。
それは「自己免疫反応」です。
まず、リンパ球を中心とする「免疫システム」の目的は、病原体など外敵をやっつけることで自分の身体は攻撃しないのが原則です。
しかし実は、身体にある10万種類近いタンパク質の中には、リンパ球が攻撃できるものも含まれています。
でも、実際には「自己タンパク質」が攻撃されないでいます。
それはリンパ球の活動を抑える仕組みが種々備わっているからです。
ところが、ワクチンを接種されるとこれらの仕組みが壊されることがあります。
そうなると、ワクチンによって活性化されたリンパ球が、正常なタンパク質を攻撃し、正常細胞もろとも破壊してしまいます。
こうした自己免疫反応は、あらゆる臓器や組織で起こりうるのですが、リンパ球に攻撃されて殺される細胞の数が少なければ、本人はそれと気づかずに終わります。
しかし、死滅する細胞の数が増えると、臓器や組織の機能が落ちて症状が現れ、「病気」と呼ばれるようになる。
これが「自己免疫疾患」です。
そして、神経細胞は死滅すると再生しにくいという特徴があるため、麻痺などの症状は回復しないか、回復しても不完全なことも多いのです。
<参考文献>
このクスリがボケを生む! 〜「ケモブレイン」にならない13の知恵〜
(学陽書房・2019)
著者:近藤誠