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ガンが発生するメカニズム
今回は「ガンが発生するメカニズム」というテーマです。
人の身体には37兆個もの細胞が存在します。
それぞれの細胞は約2万個の遺伝子を持っており、人が生きていく間にそれら遺伝子の一部が変化して「変異遺伝子」になります。
遺伝子は「タンパク質」を合成するための「設計図」であるので、変異遺伝子を設計図として、今まで存在しなかったタンパク質「変異タンパク質」ができます。
人が年をとるにつれ、各細胞に(変異遺伝子と)変異タンパク質が増えていきます。
そして、ガン細胞に相応しい「種類」と「数」の変異タンパク質が揃うと、正常細胞は「ガン細胞」に変わるのです。
これを「ガン化」ないしは「発ガン」と呼びます。
<参考文献>
もう、がんでは死なない ~二人に一人ががんになる時代の最高の治療法~
(マガジンハウス・2020)
著者:近藤誠