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ガンになる人とならない人
今回は「ガンになる人とならない人」というテーマです。
世の中にはガンにならない人もいれば、なる人もいます。
その違いは何なのでしょうか?
それは、変異遺伝子が生じる「原因」によって説明することができ、原因は3つあります。
原因①「遺伝」
両親から受け継いだ遺伝子の中に「ガン化」を起こしやすい変異遺伝子が紛れ込んでいることがあるのです。
原因②「環境や生活習慣」
環境中にある「放射線」や「農薬」、排気ガスなどの「大気汚染物質」、生活習慣である「喫煙」などの影響で遺伝子が傷つき「変異遺伝子」が生まれるのです。
これらを「発ガン物質」と呼びます。
また、意外かと思われますが、種々の医療行為や「サプリメント」なども「発ガン物質」になり得ます。
有名な例を挙げると、CT検査などで用いられる「放射線」と「抗ガン剤」です。
原因③「遺伝子の複写ミス」
身体の各細胞に備わる(2万個からなる)「遺伝子のセット」は細胞が分裂する時にコピー(複写)され、2つ生じる「娘細胞」のそれぞれに受け渡されます。
この遺伝子セットがコピーされるときに「複写ミス」が起きやすく、「変異遺伝子」が生じるのです。
<参考文献>
もう、がんでは死なない ~二人に一人ががんになる時代の最高の治療法~
(マガジンハウス・2020)
著者:近藤誠