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ガンの性質の違い

今回は「ガンの性質の違い」というテーマです。

 

 

 

ガンの性質については、そのケースによって異なります。

一概に「ガン」と診断されても、

●他の臓器に転移するもの、転移できないもの

●周囲の組織や臓器に浸潤するもの、できないもの

●ガン細胞の分裂が速いもの、ゆっくりなもの

といったように性質が違うのです。

 

このように性質が異なるのは、個々のケースでガン細胞が持つ「変異遺伝子」の組み合わせが異なるからです。

 

そして、ガン細胞が分裂していくとき、「変異遺伝子」の組み合わせは(子孫の細胞に)受け継がれていくので、一度獲得した性質は変わりません。

 

例えば、転移できない性質であれば、細胞分裂を、重ねていっても、最後まで転移できないことになります。

 

なお、性質が異なるものが全て「ガン」とされているのは、性質の違いを診断する方法がないからです。




<参考文献>
もう、がんでは死なない ~二人に一人ががんになる時代の最高の治療法~
(マガジンハウス・2020)
著者:近藤誠


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