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ガンを治す効果

今回は「ガンを治す効果」というテーマです。
 
 
 
抗ガン剤に一番期待されるのは「ガンを治す」ことだと思います。
 
この点、白血病や悪性リンパ腫など「血液ガン」では抗ガン剤で治る可能性がある「ガン種」があります。
しかし、胃ガンや肺ガンなど「固形ガン」は抗ガン剤では治らない。
それがガン治療医たちの共通認識です。
 
でも、疑問がわくことでしょう。
固形ガンでも抗ガン剤の後に、再発なく長生きしている人がいる。
そういう体験談を新聞やネットで見た。
それは治ったということではないのか、と。
 
しかし、医学界ではそのような個々のエピソードはガンが治るという証拠にならないと考えられています。
理由の1つは、何も治療しなくても自然に転移が消えることがあるからです。
 
また、特定のエピソードを強調すると同じように治療された患者たちが辿った運命が不明に終わります。
 


<参考文献>
もう、がんでは死なない ~二人に一人ががんになる時代の最高の治療法~
(マガジンハウス・2020)
著者:近藤誠

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