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ガンの原因:生活習慣④肥満と痩せ型
今回は「ガンの原因:生活習慣④肥満と痩せ型」というテーマです。
ガンとの関係で食事内容を心配するよりも、量をどの程度摂っているかを注意すべきです。
なぜなら、食事量が大きく関係する「体重」ないし「肥満度」が、ガンによる死亡率を左右するからです。
●「肥満」というと、皆さんはメタボ判定される「小太り」の状態を思い浮かべるのではないでしょうか?
数値化で表すと、肥満度を表す指数「BMI」が「25」以上の人たちです。
しかし、欧米では「25」以上は「過体重」であり、これを「肥満」と判定するのは日本だけです。
理由は医療産業が肥満判定を増やして、医療行為を受けさせ、医療ビジネスの繁栄を図ろうとしているからです。
実は日本人男性では、BMI「25」以上が死亡率が一番低いのです。
欧米での「肥満」判定基準は、BMIで「30」以上。
ビア樽型の肥満がそれに当たります。
白人における肥満度と「死亡率」との関係を調べた研究では、BMIが23〜25の人たちに比べ、「30」以上だとガン死亡率が34〜70%増しになっています。
但し、ビア樽型肥満は米国人では4割にもなるのに、日本人はわずか4%。
その研究では日本人に多い「小太り」のガン死亡率はほとんど上昇していません。
●日本人で心配になるのは「痩せ型」の場合です。
こちらは総死亡率が跳ね上がります。
調査結果を見ると、BMIが23〜25の人たちに比べ、「19」未満の男性ではガンによる死亡率が44%増。
総死亡率が78%増になっています。
女性の場合は、BMIが「19」未満でもガン死亡率はほとんど変化なし。
しかし、総死亡率は61%増になっています。
<参考文献>
もう、がんでは死なない ~二人に一人ががんになる時代の最高の治療法~
(マガジンハウス・2020)
著者:近藤誠