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ガンになった場合の生活術

今回は「ガンになった場合の生活術」というテーマです。

 

 

 

まず結論から言うと、近藤氏はガンの患者さんが長生きするために、本人が出来る特別な方法はないと考えています。

 

十分な栄養を摂って、日光浴を兼ねて散歩をし、仕事や家事に勤しみ、家族や友人と交流して楽しく日々を送る。

これに勝る生活術はないはずです。

 

患者さんたちが願う「ガンの治癒」。

初発病巣や転移病巣が縮小し、消失するケースは確かに存在します。

格式の高い医学雑誌にも、数多くの実例論文が載っています。

但し、「この方法で消えた」と因果関係を明示する論文は皆無です。

 

ガンが増大するか縮小するかは、ガン細胞の「増殖力」と、ガンが育つ「場」である正常組織の「ガンに対する抵抗力」のバランスによって決まると考えられます。

そうだとすると、正常組織の抵抗力を落とさないようにすることが大事です。

 

この点、インターネットなどでは抵抗力を落とすような方法ばかりが囃し立てられています。

ことに食事療法です。

玄米菜食、ゲルソン療法、糖質制限などに共通するのは、真面目に取り組むと体重が減って激やせすることです。

 

実行されている人たちは「十分食べられないことは、こんなに辛いのだから、きっと効果が上がるはず」と思うようですが、逆効果です。

普通の体格の人が痩せると、正常組織が栄養不足になって、ガンに対する抵抗力が奪われるのです。

 

ですから、普通の体格の人が長生きするためには、体重が減るようなことをしない、というのが重要な心得になります。

他方で、激やせしている方は体重を増やし、ビア樽型の人は体重を落とすことが重要です。




<参考文献>
もう、がんでは死なない ~二人に一人ががんになる時代の最高の治療法~
(マガジンハウス・2020)
著者:近藤誠

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