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サンキュー・ノートのすすめ
今回は「サンキュー・ノートのすすめ」というテーマです。
人生の最後に大切なのは、周囲の人々に「感謝」を伝えることだと思っています。
これまで、苦楽を共にしてきた配偶者や子供たちにあなた方と人生を過ごせたことは幸せだったと言葉で伝える。
すると、その場には温かいものが流れ、これまでの人生が走馬灯のように思い出されて、みんなが次々感謝を口にして涙涙となるでしょう。
少し面映ゆいけれども、素直になって感情を解き放つと、後に残された人々の心の中であなたへの思いがいつまでも灯るはずです。
家族がいない場合には、親しい友人・知人に感謝を述べるとよいでしょう。
また、死期が近づいて本人から言い出すのが難しそうであれば、周囲の方から「私を産んで、育ててくれてありがとう」・「あなたと友達になれたことが私の財産」などと切り出してあげるのもいい。
ところで、ガンは亡くなる直前まで意識がしっかりしているので、以上に述べたような会話や交流が可能です。
ところが心筋梗塞や脳卒中だと、その機会を奪われてしまいます。
そこで、高齢者と言われる年齢になったら、あらかじめ「サンキュー・ノート」を書いておくことをおすすめします。
<参考文献>
もう、がんでは死なない ~二人に一人ががんになる時代の最高の治療法~
(マガジンハウス・2020)
著者:近藤誠