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無着色明太子は安全志向か?
今回は「無着色明太子は安全志向か?」というテーマです。
明太子の話でもう一つ、「無着色明太子」についても触れておきたいと思います。
スーパーなどで売られている明太子を見ると、「無着色」と表示して売られているものがあります。
この無着色明太子には、いかにも添加物が少なくて、健康のことを考えて作られたイメージがあります。
しかし、「裏」をひっくり返して表示を見てみればなんのことはない、「合成着色料」こそ使われていませんが、その他の添加物はしっかり使われているのです。
「亜硝酸ナトリウム」も「ポリリン酸ナトリウム」も「酸化防止剤」も「化学調味料」も無着色明太子には使われています。
はたして、「合成着色料」だけが悪者なのでしょうか?
20種類の内、「合成着色料」を2〜3種類だけ外して、他の添加物はそのまま。
それで「合成着色料を使用していません」と高らかに謳っている。
こんな消費者を誤解させるような話があっていいのでしょうか?
いいえ、メーカーの「誇張表示」に惑わされてはいけません。
しかし、メーカーだけが問題かといったらそうではありません。
「着色料を使っていない明太子が欲しい」という要望がスーパーや生協から寄せられたからこそ、こういう商品が開発されたわけですから。
<参考文献>
食品の裏側 〜みんな大好きな食品添加物〜
(東洋経済新報社・2005)
著者:安倍司