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水と油と白い粉でコーヒーフレッシュができる?
今回は「水と油と白い粉でコーヒーフレッシュができる?」というテーマです。
前回、植物油に水を混ぜて白濁させて、「ミルク風」にすると書きましたが、普通の状態では水と油は混ざりません。
そこで添加物の登場です。
まずは「乳化剤」を使用します。
乳化剤というのは界面活性剤のことで、これを入れるとあっという間に油と水が混ざって、ミルクらしく白く乳化します。
しかし、これではミルクらしいとろみがないので、「増粘多糖類」でとろみをつけます。
そして、乳化剤も増粘多糖類も「一括表示」出来るので、何種類使用されているかわかりません。
仕上げは「カラメル色素」を使い、ごく薄く茶色に着色することで、いかにもクリームらしい色合いになります。
また、日持ちのための「pH調整剤」、クリームの香りの「香料」も入れます。
こうして、いつもコーヒーに入れているあの「ミルク」が出来上がるのです。
しかし、それはミルクではなく、前述のとおり水と油と複数の添加物で出来た「ミルク風サラダ油」なのです。
<参考文献>
食品の裏側 〜みんな大好きな食品添加物〜
(東洋経済新報社・2005)
著者:安倍司