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ラーメンスープも「白い粉」の調合ひとつ
今回は「ラーメンスープも白い粉の調合ひとつ」というテーマです。
今やインスタントラーメンは「国民食」と呼んでいいほど、私たちの生活に馴染んでいます。
しかし、そのインスタントラーメンのスープはどのように作られているのでしょうか?
その「裏側」を知っている人は少ないのではないでしょうか?
あまり考えたことがないかもしれませんが、「ラーメンスープ」というからには、「醤油スープ」「味噌スープ」「豚骨スープ」などを最初に作っておいて、それを濃縮加工して粉末にしているのでは?
そう思っている人が圧倒的に多いはずです。
しかし、そうではありません。
そのようなことをしていたら、とてもあのような低価格では売れません。
基本的には「白い粉(添加物)」を調合して、ラーメンスープを作るのです。
例えば、豚骨スープは次のように作ります。
まず、塩を2.5〜3.5g用意します。
これに「化学調味料」を加え、とんこつエキス、チキンエキスなどの「たんぱく加水分解物」も入れます。
さらにホワイトペッパーなどの「香辛料」を微妙な配合で加えていきます。
胡麻や乾燥ネギも入れます。
もう一口飲みたくなるよう、サッパリした後味にするために「酸味料」、とろみをつけるために「増粘多糖類」なども入れます。
これで豚骨スープの出来上がりです。
液体スープなどは一滴も使いません。
それはもはや、「食品」というよりもまるで「工業製品」です。
<参考文献>
食品の裏側 〜みんな大好きな食品添加物〜
(東洋経済新報社・2005)
著者:安倍司