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魔法の色水 〜ジュースはこうして作られる〜
今回は「魔法の色水」というテーマです。
皆さんが普段目にして、手に取っている「ジュース」。
これはどのように作られているかご存知ですか?
例えば、無果汁のレモンジュースの場合には、水に黄4号の着色料を入れて溶かし、きれいなレモン色の色水を作ります。
このままではただの黄色い水なので、次に酸味料を投入し、アスコルビン酸(ビタミンC)やクエン酸も加えます。
そして、甘味を付けるためにブドウ糖果糖液糖を加え、レモンの香りとしてレモン香料も入れます。
最後に粉末セルロースを入れます。
これにより、色を少し濁らせることで本物の果物ジュースらしい雰囲気を作り出すのです。
また、メロンジュースを作るときは緑色なので、2つの色を混ぜ合わせて作ります。
絵の具と同じ要領で、青色(1号)の着色料を入れてから、次に黄色(4号)の着色料を入れます。
そして、これらの着色料は石油から作られています。
こうして作られたジュースを飲みたいですか?と聞いても大抵は飲みたいと思わないですよね。
しかし、実際には私たちが普段目にして、手に取っているジュースはこうして作られているのです。
<参考文献>
食品の裏側 〜みんな大好きな食品添加物〜
(東洋経済新報社・2005)
著者:安倍司