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ジュースと相性のよい「ブドウ糖果糖液糖」
今回は「ジュースと相性のよいブドウ糖果糖液糖」というテーマです。
前回、ジュースの作り方の話の中に、甘味をつけるために「ブドウ糖果糖液糖」を使用すると書きました。
なぜ、甘味をつけるのに一般的な砂糖ではなく、ブドウ糖果糖液糖というものを使用するのでしょうか?
それにはいくつかの利点があるからです。
確かに、少し前まではジュースの甘味は砂糖でつけていたのですが、砂糖の甘味は重いので、今では「ブドウ糖果糖液糖」を使うようになってきています。
また、ブドウ糖果糖液糖は安いデンプンから作られるもので、コスト面からも急激に需要が増えました。
そして、味は子供が好きな爽やかな甘味なので、ジュースやコーヒー飲料、様々なタレなどに甘味をつけるのに都合が良いのです。
逆に、チョコレートなど重い甘味を出したいときには砂糖の方が良いのです。
さらに、ブドウ糖果糖液糖は液体であるため、砂糖のように製造過程で一度溶かす必要がなく、作業性が良いのです。
なお、ブドウ糖果糖液糖の成分はブドウ糖と果糖ですから、ジュースなどと相性が良いため、飲料メーカーはこぞってこれを使うようになったのです。
<参考文献>
食品の裏側 〜みんな大好きな食品添加物〜
(東洋経済新報社・2005)
著者:安倍司