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「無添加」に甘えてはいけない
今回は「無添加に甘えてはいけない」というテーマです。
添加物を使わずに加工食品を作るには、大変な努力が必要となります。
添加物を使えば即座に解決できるような問題が、逆に添加物を使わないと手間が何倍もかかるのです。
しかし、だからといって「無添加だから、味は不味くてもいい」「無添加だから、すぐに腐ってもいい」ということにはならないと思います。
「アンチ添加物=無添加=いいもの」
そういった図式が世間にはありますが、無添加ゆえに美味しくないものや、腐ったものまで「いいもの」になってしまっています。
無添加だからと言って、無理して食べることがいいことなのでしょうか?
そうではなく、食品として美味しい物ではなければと安部氏は考えています。
無添加ということに甘えてはいけない。
そこに無添加の難しさがあるのです。
添加物を外すなら、外した分だけ手間と工夫と知恵が必要になります。
添加物を使わずに食品を作れば、手のかけ方、熟練した経験などによってまちまちな味になります。
それを美味しいものに仕上げていく。
いわば無添加は「料理の世界」と同じだと思うのです。
<参考文献>
食品の裏側 〜みんな大好きな食品添加物〜
(東洋経済新報社・2005)
著者:安倍司