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作る人、売る人、食べる人の繋がりには情報公開

今回は「作る人、売る人、食べる人の繋がりには情報公開」というテーマです。

 

 

現在、これほど情報公開が進んでいない業界も珍しいと言えるほど、食品業界では情報公開がなされていません。

食品がどのように作られ、どの添加物が何のためにどれほど使われているのか?

そうしたことを、私たち消費者はなかなか知ることが出来ないのです。

 

もちろん、作る人、売る人、食べる人がみんな「知人」だったなら、情報公開などわざわざ必要ないでしょう。

作る人は食べる人の顔を思い浮かべ、あの人が食べるならと無添加で安心・安全で美味しいものを作るはずです。

食べる人も作った人の顔を思い浮かべ、色が少々悪く、味が薄くても気にしないでしょう。

売る人もそれをきちんと説明するはずです。

 

しかし、この「作る人、売る人、食べる人」という「繋がり」が社会が発展して、産業が大きくなるにつれて、徐々に失われていきます。

仕事の分業化・専業化が進むと、作る人の顔、売る人の顔、食べる人の顔がどんどん見えにくくなるのです。

 

そのため、作る人の想いがそれを口にする消費者に伝わらなかったり、反対に消費者の求める声も、販売者や製造者にはなかなか届かなかったりします。

 

 

そんな、「作る人、売る人、食べる人」の繋がりに必要なのは、情報公開です。

情報公開することで、食品の「裏側」や食品添加物の「現状」を明らかにして、消費者に取捨選択してもらうのです。

そして、作る人、売る人、食べる人がそれぞれ本当はどんな食品を求めているのか、それに真摯に向き合うことです。




<参考文献>
食品の裏側 〜みんな大好きな食品添加物〜
(東洋経済新報社・2005)
著者:安倍司

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