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フランス人は高カロリー食でも、心筋梗塞が少ないのはなぜ?
今回は「フランス人は高カロリー食でも、心筋梗塞が少ないのはなぜ?」というテーマです。
突然ですが、「フレンチ・パラドックス」という言葉をご存知ですか?
フランス人はフランス料理のような高カロリーで、高コレステロールのものを食べているのに、心筋梗塞になる人が少ないのです。
それは、フランス人がレスベラトロールを含んだ赤ワインをたくさん飲むからではないかと言われているのです。
※レスベラトロール:抗酸化作用で注目されているポリフェノールの一種
世間で悪者扱いされているコレステロールですが、一方でコレステロールの極端な下げ過ぎは身体に良くないことがわかっています。
では、なぜ下げ過ぎが良くないのでしょうか?
コレステロールを下げる薬は、コレステロールが作られるのをブロックします。
しかし、それと同時に身体のエネルギーを燃焼させるコエンザイムQ10の生成を抑えてしまうのです。
ただでさえ、加齢とともにコエンザイムQ10は不足していきます。
特に心臓において下がっていき、心臓の収縮力を抑えてしまうのです。
コレステロールの下げ過ぎが良くないのは、こうした理由です。
コレステロールを下げることは、狭心症や心筋梗塞、脳梗塞の予防や再発防止に重要ですが、下げ過ぎるとエネルギー不足となるので要注意です。
<参考文献>
医者が患者に教えない病気の真実
(幻冬舎・2013)
著者:江田証