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唐辛子が胃腸の不調を改善する?

今回は、「唐辛子が胃腸の不調を改善する?」というテーマです。

 
 

機能性胃腸症の人の多くは、胃の膨らみの刺激や胃酸の刺激に対して、非常に「感じやすい状態」、すなわち「胃の知覚過敏」の状態にあります。

 

胃の知覚を司っているのは、TRPV1(Transient Receptor Potential Vanilloid 1)というレセプター(受容体)です。

このレセプターが、胃の知覚を脳に伝える働きをしています。

 

そして、このレセプターは、カプサイシンで活性化します。

カプサイシンは唐辛子の中に含まれている成分です。

機能性胃腸症においては、胃の粘膜において、このTRPV1が過剰に増えて、胃が過敏になっている状態です。

 

最近注目されているのは、食前にカプサイシン少量を長期的に摂ることで、みぞおちの痛みや胃もたれ、吐き気などの症状が軽くなることがわかってきたことです。

 

●なぜ、カプサイシンが効くのか?

それは、少量のカプサイシンを長期的に摂っているとTRPV1の反応が鈍くなり(脱感作)、胃の不快な症状が脳に伝わりにくくなるため、知覚過敏が改善するからだと言われています。

 

また、以前からカプサイシンには胃の粘膜を増やす効果があることがわかっています。

胃の粘膜は、胃の防御機能(プロテクション)にとても重要です。

 

例えば、10円玉でさえ溶かしてしまう作用のある胃酸で、なぜ胃は自分が消化されないのか?

その秘密は胃粘膜にあります。 

胃の粘膜は、胃の細胞を胃酸の消化から守っているので、自己消化されないのです。

 

また、最近増えている病として、ストレスで下痢や便秘を繰り返す「過敏性腸症候群」という腸の病気にも、この少量カプサイシンが効果的であり、症状を緩和するということがわかってきています。

これもTRPV1による内臓の知覚過敏を抑えることにより、ストレスによる腹痛を感じにくくするのです。


<参考文献>
医者が患者に教えない病気の真実(幻冬舎・2013)
著者:江田証


【 きばこより一言 】
栄養素が体内に入ってきた時に
その栄養が必要な場所に、必要なだけ送り込む作業は
体内に充分な酵素があってこそではあります。
その鍵を握っている酵素を、酵素温浴で全身から
酵素ドリンクで酵素その物を飲む事で
たっぷりと身体に吸収させておきましょう!

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